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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十三話 ナンバーズ 1 
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「何だ?いったい何事だ、これは」

レジアスは不機嫌そうにモニターを睨みつける。

「本局遺失物捜査部、機動六課の戦闘。そのリアルタイム映像です」

レジアスの後ろに控えている女性がそれに答える。

オーリス・ゲイズ。

レジアスの娘で補佐をしている人物である。

「撃たれているのは、かねてより報告のあるAMF能力保有のアンノウン。撃っているのは、恐らく六課の部隊長。魔導師ランクは総合SS」

オーリスは淡々と答える。

「ん?地上部隊にSS?聞いておらんぞ!」

「所属は本局ですから」

苛立つレジアスに怯まず、オーリスは淡々と答える。

「後見人と部隊長は?」

レジアスの質問に、オーリスはモニターに三人の映像を映し出す。

「後見人の筆頭は本局次元航行部隊提督、クロノ・ハラオウン提督と、リンディ・ハラオウン統括官。そして聖王教会の騎士、カリム・グラシア殿の御三方です」

「くっ……英雄気取りの青二才共が!」

忌々しそうに吐き捨てるレジアス。

「部隊長は、八神はやて二等陸佐」

はやての写真が映し出されると、レジアスの表情は一変した。

それまでは不機嫌の一言だったが、はやての写真を見るなり、それは憎悪に変わる。

「八神はやて?あの八神はやてか!」

「はい……闇の書事件の八神はやてです」

レジアスの声のトーンが変わったのを、オーリスは気づいた。

ドンッ!

怒りを隠そうともせずにレジアスは机を叩く。

「中規模次元浸食未遂事件の根元!あのギル・グレアムの被保護者!どちらも犯罪者ではないか!」

「八神二佐らの執行猶予期間はすでに過ぎていますし、グレアム提督の件は不問という事になってます。ですから……」

「同じ事だ!犯した罪が消えるものか!」

オーリスの言葉を遮ってレジアスが怒鳴る。

「……問題発言です。公式の場ではお控えなさいますように」

一瞬、オーリスは眉を顰めたが、すぐにレジアスに注意する。

「分かっている……忌々しい!海の連中はいつもそうだ。危険要素を軽視し過ぎる!」

怒りの治まらないレジアスは、苛立だし気に言う。

「中将は二年前から、地上部隊への対AMF兵器戦の対応予算を棄却しておられますので、本局と聖王教会が独自策として立ち上げたのでしょう」

「……ちぃっ」

レジアスは舌打ちをして、モニターはやてを睨みつける。

「……近く、お前が直接査察に入れ。何か一つでも問題点や失態を見つけたら、即部隊長の査問だ」

「はっ!」

オーリスが敬礼してそれに答える。

「平和ボケや教会連中を叩くいい材料になるかもしれんからな」

レジアスは立ち上がり、部屋から出て行った。

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