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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十三話 ナンバーズ 1
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「大型召喚の気配があります。たぶん、それが原因です」
エリオに支えられたキャロがそれに答えた。
「ひとまず脱出だ、スバル!」
「はい!ウイングロード!」
ヴィータの指示を受けたスバルが、副隊長達が突入してきた穴にウイングロードを螺旋状に伸ばした。
「スバルとギンがが先頭で行け!アタシは最後に飛んで行く!」
「「はい!」」
スバルとギンガがウイングロードを駆け上がる。
「キャロ。ほら、帽子」
ティアナが落ちていたキャロの帽子を手渡す。
「あ、はい。ありがとうございます」
キャロがティアナから帽子を受け取った時に、アスカが近づいてきた。
「おーい。良いもの拾ったぞ」
アスカが手にしていたのは、レリックのケースだった。
ルーテシア達が逃げた穴の近くに落ちていたのを拾ったのだ。
「さすがに慌ててたみたいね。ねぇ、キャロ。レリックの封印処理、お願いできる?」
帽子をかぶりなおしているキャロにティアナが話しかける。
「ちょっと考えがあるんだ。手伝って」
「はい!」
「アスカ、ケースを貸して」
ティアナがアスカからケースを受け取り、中からレリックを取り出す。
アスカはその様子を黙って見ていた。が、すぐにニヤリと笑う。
「やるなぁ……じゃあ、オレも」
ティアナとキャロが悪巧みをしているのを見て、アスカはポケットから手帳を取り出して一枚破り、そこになにやら書き込んだ。
「アスカ?」
「オレも混ぜろ」
アスカはそう言って、ティアナにその紙を渡した。
その中身を見て、ティアナは思わず苦笑してしまった。
アスカ達が地下で悪巧みをしている頃、空でははやてが踏ん張っていた。
はやての魔法が次々にガジェットを殲滅していく。
一人での防衛戦に、さすがに息は上がっている。だが、はやてはへこたれていない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……さあ!あと何機や!」
「9編隊、いえ、8編隊に減りました」
モニターからシャーリーが現状を報告する。
「幻術パターンの解析、でき始めています!」
「観測隊からの連絡、複合識別作業、順調です!」
アルト、ルキノが送られてくる情報を凄まじい速さでドンドン処理していく。
「いけます!」
シャーリーの頼もしい言葉に、はやてが頷く。
「うん!さすがは機動六課のオペレーター陣や。さぁ!ガンガン行くよ!照準よろしく!」
「「「はい!」」」
時空管理局 ミッドチルダ首都地上本部
その一室で、はやての戦闘を見ている人物がいた。
地上の守護神と呼ばれている、レジアス・ゲイズそのひとである。
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