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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十三話 ナンバーズ 1
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。
「みんな、無事でよかったです!」
瞬く間に事態を収拾させたヴィータとリインがフォワードメンバーに目を向ける。
「あ……あはは、副隊長達、やっぱり強〜い。でも、局員が公共施設を壊しちゃっていいのかな?」
顔を引きつらせてスバルが呟く。
「う……ま、まあ、この辺は廃棄都市区画だしね」
自分も公共施設を壊しながら移動してきたギンガが、別の意味で頬を引きつらせる。
「…………」
「大丈夫か?」
唖然としているティアナに、アスカが声を掛ける。
「え?えぇ……大丈……」
言い掛けて、ティアナは自分の状態を知って言葉を失う。
ヴィータ達が突入してきて、アスカはティアナを抱えて後退した。
今、まさにその状態。
つまり、ティアナはアスカにお姫様だっこをされていたのだ。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
顔を真っ赤にするティアナ。思いのほかアスカの顔が近い。
ティアナにとって幸いだったのは、地下水路が薄暗い事だ。
多少の顔色の変化に気づくには、光量が少ない。
「?」
妙に慌てているティアナを不思議そうに見るアスカ。
そのあどけない表情に、ティアナの胸が高鳴る。
「な……いつまで抱えてんのよ!さっさとおろしなさい!」
ティアナは思わず叫ぶように言ってしまった。
「ん?あぁ……」
何をそんなに慌てているのか、アスカは首を捻りながらティアナを下ろす。
「そ、その……あ、ありが…「キャロは大丈夫か!」う……」
ティアナを下ろしてすぐにアスカはキャロに駆け寄った。
お礼を言い掛けたティアナは、結局何も言えずにムッとする。
「まだ気を失って……「う…ん……」キャロ?」
エリオの抱えられていたキャロが薄く目を開けた。
「エリオ君……フリード……アスカさん……」
「キャロ、起きれるか?どこか痛い所はあるか?」
アスカが目を覚ましたキャロに聞く。
「え……と、はい、大丈夫です」
はっきりと答え、キャロが起きあがった。
「よかった……」
アスカはようやく安心した顔を見せた。
ガリューが激突して崩れた壁に、ヴィータは注意深く近づいた。
「ちぃっ!」
そして、その結果を見てヴィータは舌打ちをする。
倒したと思った敵は、そこにはいなかったのだ。
「こっちもです!」
リインが捕縛魔法を解くと、床に大きな穴があけられていた。
穴は、その下の更に深い地下水路にまで届いてる。
逃げられた、そう思った時だ。
地下水路全体が大きく揺れ出した。
「何だ!?」
ヴィータが周囲を睨む。
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