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獣篇U
4 どうせ嘘をつくなら、最後まで。
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隙に…的なことでも考えたのだろうか。だが考えが甘い。私は一流の殺し屋だ。薬を使うならもっとマシなものを使え。

_「まー、おいしい!なんか薬でも入れたのかしら?」

_「そんなァ、まさかネ。」


冗談めかして言ってみる。だが、私は見抜いていた。私の科白(セリフ)の時に、神威(かれ)の口の先が弧を描いていたのを。やはり、確信犯だ。さらに、演技を進めてみる。

_「なんだか眠くなってきたわ。」

これも、ウソ。


_「じゃあ、零杏のために部屋を貸してあげるから、そっちに行こうか。」

と、神威。やっぱり確信犯じゃん。

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