14 子どもの成長には、親の愛が欠かせない。
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一歩前へ出る。
_「私以外のみんなを、ホグワーツに返してください。対戦するのは、私だけでよいのです。私が負ければ、…似るなり焼くなり好きなようにすればいい。ですが…私が勝てば、悪魔族の好きなようにはさせません。あなたを含め、その他の悪魔族たちと全身全霊で戦います。」
ふ、と笑って麗奈は答える。
_「いいでしょう。その考え、乗りました。」
ホグワーツに返してあげなさい、
と麗奈が言うと、男たちは姿を消した。
神威と面と向かう。
戦いは、ホグワーツでやります。
と、宣言された。
なので私は、護衛付きのまま、ホグワーツにワープした。
拘束と護衛が離れる。
戦場は、クディッチが行われる、あのコロッセオである。
両者とも、杖を持って構える。
_「審判は、10人。多数決により結果を判断します。
戦いは、三回戦まで行います。
一回戦と三回戦は、地上で。
二回戦は、上空で箒に乗って行います。
倒れてから15秒以内に立ち上がらなかった方が敗けとなります。
先に2勝上げたほうが、勝ちとします。では、用意…始め!」
皆は、拘束されたままだった。
クソ、これは勝つしか道はない。
_「神よ、我に力を与え給へ…
闇の力に抗う力を、この私に授け給へ!」
力がみなぎる感覚がする。
互いの杖から光が放たれる。
バチバチと対抗している。
負けるものか…!
天使族の名に懸けて、この戦いには勝たねばならない。
だがこの状況は、天使族側にとってとても不利である。
ここでなんとしてでも勝たねば!
神威がこちらに向かって、杖を向けた。何かが飛び出してきたので、とっさに宙返りをしてこちらからも攻撃をしかけた。
さすがは、上級の悪魔族。
私の攻撃は、あっという間に阻まれてしまった。
拮抗状態が続いている。
この状況をのんびり眺めていた麗奈は、未だに拘束状態にある銀時たちに問いかけられた。
_「なんで、お前は零杏を手にかけようとするんだ?」
銀時が尋ねる。
_「零杏お姉様は、優秀な方よ。
しかも、両親は私に、ではなくなぜかいつも、そこにはいない零杏お姉様の味方だった。それが許せない。
お父様もお母様も…二人とも私なんかを見てはくれない。
せめてお母様からだけでも、その愛情が欲しかった。お姉様にかけるその愛情の一欠片だけでも欲しかった。なのにお姉様は、私からそれらを全て奪った
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