3 頼みごとをするときは、お土産も忘れずに。
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そんな張り付いたような黒い笑顔で言われても、私にはどうってことはない。いやむしろ、そういう類いの笑顔にはもうすでに慣れてしまっている。
残念だが、こちとら一応本職は、殺し屋やってンだ。甘く見てもらっては困る。
_「殺してしまったら意味がないでしょう?でもね、」
一瞬考えてから、いいことを思い付いた。神威のことだ、なんだかんだ言って、やってくれるに違いない。
_「Lサイズの抹茶ラテのホットを奢ってくれるんなら、考えてもいいわ。
どうする?神威。」
乗ってくれ、どうか乗ってくれ。
神威はしばらく考えてから、意を決したように口を開いた。
_「…いいヨ。乗ってあげる。じゃあこれに着替えて、30分後に出発ネ。」
と、春雨の衣装を渡された。
というか、そもそも私が鬼兵隊にいれること事態が奇跡なのに、さらに任務に預かれるとは。いいのか、天下のテロリスト集団がこんなことで。
_「了解、待ち合わせはどこ?」
_「第三ターミナルだよね?」
と、地味に隣にいた阿伏兎(だったかな、)に尋ねる。なんだよ、お前団長だろ、そのくらいしっかりしろよ、とひそかに心のなかで悪態をついていると、阿伏兎が返事した。
_「確か、そうだったよな?」
と、またさらに隣にいた男に聞いていた。なんだよ、またお前も知らんのかーい!と心底呆れていると、その男は答えた。
_「あァ。たしかそうだ。一応確認してきたが、確かに第三だった。」
マトモなのはこの人くらいか。だが、いつも(?)しっかりしてるはずの阿伏兎がこんなザマとは。どうしたんだ、何があったんだ?一体。
_「そうか、分かった。では、またあとで。」
と、そこで春雨とは別れた。その場に残った晋助と万斉は、春雨を見送っている最中だった。
_「と、いうわけだから早く部屋に案内していただけませんかね、晋助さん?」
いいぜ、と言って先を歩きだした。
達者でな、という言葉と共に、万斉とはここでお別れとなった。
相変わらず晋助の部屋は一番奥で、全体的には和風で統一されていたが、書斎と部屋がいっしょくたになっている造りになっているので、なんか殺風景である。ちなみに、書斎は周りより一段高いところに大きい机と事務道具が整理整頓されて置いてある。晋助のそういうことには律儀な性格は、相変わらず変わっていないようだ。
私が着替えるあいだ、彼は特にやることもない、ということで書類の整理をすることにしたようだ。
だが、念のために立ててあった屏風である程度自分を隠し、手際よく着替えていった。例のバッグ(最近の私の一番の相棒である。)を外
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