ペルソナ3
1983話
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みえないとか」
「ぷっ、ちょっと、アクセル……それは……」
強面ではない荒垣を想像でもしたのか、ゆかりが笑いを堪えるようにこちらを見てくる。
そうして、自分を落ち着かせるようにコップの水を口に運ぶ。
にしても、強面じゃない荒垣か。……ちょっと興味がないと言ったら、嘘になるな。
実際、見てみたいかと言われれば、俺は頷くだろうし。
「夏だから、どこかにバカンスに行ってる……いや、荒垣の性格から考えて、それはないか」
「……ない、でしょうね」
それこそ荒垣が海で泳いでいる光景や海辺で女をナンパしてるような光景は、ちょっと想像が出来ない。
寧ろ夏だからどこかに出掛けるのは面倒臭い、と言ったりしそうな気がする。
「となると、やっぱり荒垣が何をしているのか心配になるな」
「うーん……真田先輩に連絡してみたら? 私達に連絡しなくても真田先輩となら連絡を取り合ってるかもしれないし」
「……なるほど。そう言えば幼馴染みだとか言ってたか」
元々荒垣が真田と共に美鶴の仲間になったのも、そっちの関係だったからって話を美鶴から聞いた覚えがある。
だとすれば、俺達と連絡を取っていない荒垣も、真田と連絡を取ってる可能性というのは、否定しきれない事実なのだ。
勿論、それを言うのであれば、荒垣が俺達と連絡を取りたくない理由があるという事になるのだが。
別に荒垣を怒らせるような真似をした覚えはない以上、心当たりはないし。
「取りあえず荒垣の事は後で考えるとして、今は折角なんだ。2人のデートを楽しまないか?」
「……そうね」
デートという言葉が照れくさかったのか、ゆかりは俺の言葉に頬を赤く染めながら、頷くのだった。
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