暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1983話
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 少し呆れた様子で言ってくるゆかり。
 実際、1人前のパスタというのは、普通はかなり少ない。それこそ、え? それ本当に1人前? って聞き返したくなるくらいに。
 だが、本当にそれで1人前なんだよなぁ……
 ともあれ、そんなパスタの量が一般的なのだが、この店のパスタはそういうのに比べると少し量が多い。1.5人前くらいか?
 そんなパスタをもう1皿頼むのか、と。そうゆかりは俺の方を見るのだ。
 だが、俺は知っている。ゆかりもこの程度の量では足りない事を。
 普通なら夏に向けてダイエットする女が多い中、タルタロスで毎晩の如く暴れているゆかりに無理なダイエットは必要ない。
 それこそ、下手にダイエットなんぞしようものなら、タルタロスで戦う為の体力が問題になってくるだろう。

「そう言っても、このくらいの量しかないんじゃな」
「……私はアクセルの事を知ってるからいいけど、他の人には絶対に聞かせられない言葉よね、それ」

 会話をしながらパスタを食べ続けると、案の定すぐにパスタはなくなる。
 ただ、メニューの名前はともかく、パスタの味は美味いのは間違いない。
 これで、メニューの名前が普通なら、はがくれみたいに行きつけの店になるんだけどな。
 はがくれのラーメンに比べると、多少なりとも割高なのは間違いないが、金という意味では俺は全く困っていない。
 タルタロスの中で得た物とか、かなりの額になってるし。

「そう言えば、最近荒垣に連絡取ったか?」

 話題がタルタロスの事になり、ふとゆかりにそう尋ねる。
 最近では俺達がタルタロスに挑む時は、俺、ゆかり、コロマルの2人と1匹での挑戦となっている。
 荒垣とは、全く向こうに挑んではいない。
 何度かメールが戻ってきてる以上、1人でタルタロスに挑んで死んだ……って事はないと思うが。
 ただ、問題なのはメールなんだよな。
 電話をしても出ず、メールで返事が来る。
 ……下手をしたら、荒垣はもう死んでいて、誰か他の奴が荒垣に成り代わって俺にメールを送っているという可能性すらある。

「ううん。コロマルも少し寂しそうにしてたわよ」
「コロマルがか?」

 コロマルは荒垣に会った事がない訳ではないが、それでも回数そのものはかなり少ない筈だ。
 コロマルが俺達と行動するようになったのと、殆ど入れ違いのような形で荒垣は俺達と行動をしなくなっていったのだから。
 もしかして、何か荒垣を怒らせるような事をしたのか? という思いもあるが、何も思い当たるような事はない。
 そうなると、やはり何か理由があるとは思うのだが……

「コロマルは頭が良いから、荒垣さんが優しい人だって分かってるんでしょうね」
「そうだな。……もしくは、人の顔を見ても人間と感じ方が違って、荒垣が強面に
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