銀河動乱
侵略者の影
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千里眼《クレアボワイヤンス》を操る超能力者、事件相談員《トラブル・コンサルタント》。
或いは暴走阻止用に同行の御目付け役、クラッシャー達からの連絡は途絶えている。
次元間通路を繋ぐ前に調整者集団経由、アンドロメダ連邦次元航行監理局の要請が届いた。
マゼラン星雲の精神寄生人、異種族達の蠢動が認められる。
今度は身体事20万年の時を超え、侵入者《インベーダー》達の野望を砕いて貰いたい。
惑星ガイア脱走の精神作用能力者、魔術師は難無く惑星テルミナス掌握の偉業を達成。
暗黒星雲同盟の用いた催眠暗示波形模様、妖波動も新たな敵の前では児戯に類する。
ザース・アーン率いる科学者達は第三段階の時間移動手段、カイサール転送装置を創造。
未来に身体を運ぶ実験の対象となり、私は再び時を超えた。
暗黒星雲同盟の軍備は削減され、協調路線に転換。
帝国艦隊の損害も甚大であった為、ヘラクレス男爵領の発言力が増大している。
外宇宙辺境伯の割拠する銀河外縁、マゼラン星雲側の宙域は事実上の無法地帯。
偵察艦の激減で監視哨、秘密情報機関の諜報活動に頼らざるを得ぬ。
アーン・アッバス大帝、ジャル・アーン第一皇太子に異世界からの要請を報告。
侵略者の蠢動を探る為、非人類種族の棲む惑星を偵察中に私は絶句した。
「ほう、成程なあ!
驚いた、こんな顔だとは思わなかったよ!!
私は暗黒星雲同盟の総帥に瓜二つの影武者、一介の傭兵でね。
ショール・カン演じる喜劇役者、銀河辺境を放浪する旅芸人生活を満喫している所さ」
死んだ筈の青色人《ブルー・マン》、卓越した戦術家が微笑。
旧知の友と再会した風を装い、抱擁して耳元で囁く。
「帝国宇宙軍に残る諜報員、忠実な部下達の連絡で事情を知ったのだがね。
情報を提供する、私を雇う気は無いか?」
私と瓜二つの男は無罪保障の確約を得て、外宇宙辺境の情勢を解説。
独立心旺盛な冒険家の後継者、伯爵達を黒幕の噂も告げる。
灰色≪グレイ≫の頭巾、外套≪マント≫を纏う異種族の催眠術師《ヒュプノ》。
ショール・カン撮影の映像を見た瞬間、想定外の事態が起こった。
小マゼラン星雲発祥の異種族、ハハーン特有の思念波が私を掌握。
アンドロメダ星雲発祥の透明種族ローリン同様、本能的な嫌悪を掻き立てる。
ディスラプター作動原理、射程距離等の詳細情報を得られず催眠術師は激昂。
想像を絶する程に異質な精神的強制力《サイコ・フォース》、闇黒の渦が濃度を増す。
怪物は真実を認めず、深層心理の遮蔽《シールド》と決め付け精神融合状態に移行。
表層の記憶を探り、心の底まで浸透を試みる。
魂の奥底で盲目的な怒り、激烈な嫌悪と反感が爆発。
《何か》が蠢き
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