ペルソナ3
1982話
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葉に呆れ気味に呟くが、別に月光館学園じゃあるまいし、この夏祭りは桐条グループが全面的にバックアップしているという訳でもない。
もっとも、多少なりとも資金提供くらいはしているかもしれないが。
そんな風に考えている間にも、アイギスは型抜きを終え……
「ぐぬぬぬぬぬぬ」
店主は再び文句を言えず、5000円をアイギスに渡す。
うん、具体的にどれくらい稼いでいるのかは分からないが、これは店主に取っても大きな損害だろう。
そろそろ大人しくアイギスを引き下がらせないと、色々と不味い事になりそうな気がする。
あの店長の性格から考えれば、逆ギレしてアイギスに殴りかかってもおかしくはない。
だが、そのような真似をした場合……痛い目を見るのは、間違いなく店長の方だ。
そうならない為にも、この辺りにしておいた方がいい。
そう美鶴に視線を向けると、美鶴も俺と同じ意見だったのか、頷いて口を開く。
「アイギス、そろそろ次の店に行くぞ!」
「分かりました」
型抜きそのものにそこまで未練はなかったのか、アイギスはあっさりと返事をすると、その場から立ち去ってこっちに近づいてくる。
型抜き屋の店主は、そんなアイギスの様子に苛立ちつつ、それでいながらほっとしたような、そんな表情を浮かべていた。
いやまぁ、俺があいつの立場でも同じように思うだろうけど。
ともあれ、戻ってきたアイギスに美鶴は一言二言注意し、俺達は夏祭りを楽しむのだった。
……本来ならゆかりとデートの予定だったんだけど、これはこれで面白い出来事だったと言えるだろう。
唯一の難点は、若干不機嫌そうな様子のゆかりを、どう宥めるか……といったところか。
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