第24話
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オットが困惑している中ラウラは真剣な表情で呟き、リィンは静かな表情で呟いてレンを見つめた。
「”幻燐戦争”………以前レンがレグラムに”ガランシャール”を返しに来てくれた時に少しだけ話に出た事がある異世界の戦争だね。」
「俺も”影の国”で少しだけだが、当事者――――”英雄王”達本人から聞いた事がある。大陸全土の国家を敵に回したその戦争に勝利した事によって建国当時は小国だったメンフィルが大国へと成りあがった戦争で、戦後占領した皇族を生かしてそのまま占領した領土の統治を続けさせて”英雄王”がラピス皇女さん達――――各国の皇女を側室にして、その子供を占領したそれぞれの国の統治者にしたって話だったな。」
リィンの話を聞いたフィーとアガットはそれぞれかつての出来事を思い出し
「またまた大正解♪―――まあ、”幻燐戦争”の時と違ってあくまで案の一つなだけだから、リィンお兄さんとアルフィン夫人の子供がエレボニアの統治者になる事が決定している訳ではないわよ?リィンお兄さん達が拒否するんだったら、当然他の案を考えるつもりだもの。1年半前の件が切っ掛けで大出世した今のシュバルツァー家はエフラムお兄様達を始めとしたメンフィル皇家の分家と同格と言ってもおかしくないのだから、そんなシュバルツァー家の意志を”無下”にはできないわよ。」
「……寛大なお心遣い、ありがとうございます。ですが、さすがにマーシルン皇家や各国の皇家の血を引く分家の方々と”同格”は過剰評価かと。」
レンの答えにリィンは静かな表情で会釈をした後苦笑しながら指摘し
「シュ、シュバルツァー家がメンフィル皇家の分家と同格って………」
「フム、強ち間違ってはいないだろう。1年半前の件でシュバルツァー家は広大なクロイツェン州の大半の部分の統括領主に任命される事が内定しているのだからな。正直、エレボニアで例えるのならば”四大名門”と同格と言ってもおかしくないと私は思っている。」
「ハ、ハハ……」
表情を引き攣らせているエリオットの言葉に続くように呟いたラウラの言葉を聞いたリィンは乾いた声で苦笑していた。
「―――ま、話は戻すけどエレボニアがメンフィルやクロスベルに限らず他国に戦争を仕掛ける事をしなければ、リィンお兄さんの当たって欲しくない推測は見事に外れる事になるけどね♪」
「ったく、このクソガキは………―――まあいい。とりあえず、さっきの花を供えに行くぞ。たしか、村の奥の方に14年前の慰霊碑があるはずだ。」
小悪魔な笑みを浮かべて呟いたレンの言葉にリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アガットは呆れた表情で溜息を吐いた後気を取り直して答えた。
「……わかりました。行きましょう。」
「一応、警戒した方がよさそうだね。」
そしてア
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