第24話
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「うふふ、”ロクでもない”とは失敬ね。レン達メンフィルはエレボニアの”ハーメルの惨劇”に対する”贖罪”について口出しする”権利”はリベールや七耀教会程持ち合わせていない事は事実だし、別に内戦や”七日戦役”の時と違って何らかの暗躍もしていないわよ?要するにエレボニア自身が自滅しようとしているから、それを上手く利用しようとしているだけよ。」
「……確かにレン皇女殿下の仰る通り、その件に関しては完全にエレボニアの自業自得ですね。」
「……だな。帝国政府も”贖罪”を無視し続ければ、いずれエレボニアは孤立する事くらいは予想できているのに、そんな選択を取るという事はいつかクロスベルやメンフィルどころか、リベールを含めた各国に戦争を吹っ掛けるつもりなのかね?」
呆れた表情で溜息を吐いたアガットに小悪魔な笑みを浮かべて指摘したレンの指摘にステラと共に頷いたフォルデは呆れた表情で溜息を吐き
「……確かに今のエレボニアの軍拡を考えれば、フォルデの推測も当たっているかもね。」
「い、幾ら何でも1年半前の件で衰退したエレボニアがゼムリア大陸全土の国家に戦争を吹っ掛けるなんて、ありえないと思うけど……」
「だが………エレボニアは自ら破滅の道を歩もうとしている事は今の話で思い知らされたな………」
「あの……レン教官。もしお兄様の仰るような出来事が本当に実現したら、アルフィンさんをエレボニアの統治者にするつもりなのですか……?1年半前のエレボニアの内戦終結によって”七日戦役”勃発に対する”償い”とようやく皇族の重荷を捨てる事ができて、お兄様に嫁いだ事で平穏な生活を送っていたアルフィンさんを今更政治の世界に再び連れ戻す事は酷な事だと思われるのですが……」
「………………」
静かな表情で呟いたフィーがフォルデの推測を肯定している中エリオットは不安そうな表情で呟き、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、セレーネは心配そうな表情でレンに問いかけ、リィンは真剣な表情で黙ってレンを見つめていた。
「うふふ、”万が一”メンフィル・クロスベル連合とエレボニアが戦争状態になり、エレボニアを降した時に考えているエレボニアの統治者は正確に言えば”リィンお兄さんとアルフィン夫人の子供”だから、アルフィン夫人自身を今更政治の世界に連れ戻すつもりはないから、安心していいわよ。」
「リ、リィンとアルフィン皇女殿下の子供って………」
「確かに帝位継承権を持つ皇女殿下の血を引く御子ならば、当然エレボニアの帝位継承権はあるだろうな。」
「………―――なるほど。”幻燐戦争”の時のように、元々その国を治めていた皇族の血を引く子供を統治者にする事で、エレボニアの民達の反感を抑えてエレボニアの統治をしやすくする為ですか。」
レンの答えを聞いたエリ
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