第24話
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メルの惨劇を闇に葬った時から、何も変わっていませんね。」
「そしてハイアームズ侯が言っていたエレボニアはアルフィンの”想い”をも無下にしようとしているという意味はエレボニアは一からやり直して欲しいと願っていたアルフィンの”想い”をも無下にしようとしている事だったのか………」
「やれやれ……あの皇女さんが知ったら、冗談抜きでエレボニアの政府どころか政府の意向を認めた父親――――ユーゲント皇帝に対しても失望するかもしれないな。」
「はい…………そして、アルフィンさんの事ですからきっと悲しまれるでしょうね……」
アガットとレンからエレボニアがハーメルの存在を隠ぺいし続ける事情を知ったラウラは信じられない表情で絶句し、エリオットは悲しそうな表情で呟き、複雑そうな表情で呟いたフィーの言葉にステラは静かな怒りを纏って頷き、リィンは静かな表情で呟き、呆れた表情で溜息を吐いたフォルデの推測にセレーネは辛そうな表情で頷いた。
「……レン皇女殿下。メンフィル帝国はエレボニア帝国がアルフィン皇女殿下が”空の女神”に誓った”贖罪”を実行していない事について抗議等はしなかったのですか?メンフィル帝国の貴族であるリィンに降嫁なされたアルフィン皇女殿下はメンフィル帝国に所属されている事になりますし、和解条約には”空の女神”の希望である”ハーメルの惨劇の公表”が組み込まれたとの事ですから、”贖罪”とも間接的に関係があるように思えるのですが……」
「まあ、アルフィン皇女自身がリィンお兄さんに嫁いだ事でアルフィン皇女がメンフィル帝国の所属になったから全く関係がないとは言えないけど、エレボニアは”和解条約”を全てちゃんと実行したし、”贖罪”はあくまで”アルフィン皇女と空の女神を含めた七耀教会との間で結ばれた条約”の為、”和解条約ではなく別の条約”になるから、幾ら戦争で勝ったとはいえ、”メンフィルとは関係のない別組織同士で決めた出来事”に口出しする”権利”なんてないわよ。第一、もし抗議なんかして七耀教会の肩を持ったら、メンフィルが理想として掲げる”光と闇の共存”を破る事になるもの。」
「え………それって、どういう事なんですか?」
ラウラの質問に答えたレンの答えを聞いて疑問を抱いたエリオットは困惑の表情でレンに訊ねた。
「………メンフィルは”光と闇の共存”を理想として掲げている以上、”光”の勢力として見られている七耀教会に一方的に肩入れをしてしまえば、メンフィルの民達に”示し”がつかないからだと思いますわ。」
「―――加えてリウイ前皇帝陛下の側室の一人であられるペテレーネ神官長は”闇”の勢力である混沌の女神教の”神格者”です。しかもペテレーネ神官長はゼムリア大陸に存在する混沌の女神教の長でもありますから
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