第24話
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の惨劇”に対する”贖罪”を”エレボニアがアルフィン皇女が空の女神に誓った贖罪は帝国政府内では何の権力もないアルフィン皇女の独断の為、贖罪を実行する必要はない事を決定したのよ。”」
「ま、”空の女神”がエレボニアに要求した”贖罪”の中にはリベールに”百日戦役”の賠償金を払わなければならない挙句自国の領土の一部までリベールに贈与しなければならない事になっているからな。クロスベルとの戦争に向けての軍拡を最優先で行っているのに、自国の皇女―――ましてや他国に嫁いだ皇女が独断で決めた虐殺された村人達の墓の建造費も含めた”無駄な出費”を帝国政府が許す訳がない。だが、本人はもはや今のゼムリア大陸から去ったとはいえ、ゼムリア大陸全土で崇められている”空の女神”に自国の皇女が”ハーメルの惨劇”に対する”贖罪”を必ず実行する事を和解条約時に出席していたリベール、ギルド、七耀教会、そしてメンフィルの代表者達の前で宣言しちまった以上、その宣言を撤回してしまえば、エレボニアはクロスベルに加えてリベールや七耀教会、更には内戦終結に最も貢献した事からエレボニア皇族の中で最も人気があったスチャラカ皇子の妹を慕っている自国の民や貴族達まで敵に回しちまう事になるからな。そうならない為に、帝国政府は”贖罪”を実行していない件でのリベールや七耀教会の指摘に対しては”未だに国力が回復していない為、贖罪を実行する余裕がない事”を理由に、”贖罪”の実行を延期し続けている。」
「クロスベルに加えていざとなったら無条件でメンフィルに軍を出して貰える上”不戦条約”の件でクロスベルとの関係も悪くない―――いえ、むしろ良好な関係を結んでいるリベールは当然として、自国の民達を含めたゼムリア大陸に多くの信者を抱え、”外法を殺す事”が認められている”星杯騎士団”を有する七耀教会まで敵に回す事やエレボニアから去って1年半経った今でも根強い人気を誇るアルフィン夫人を慕う平民や貴族達を敵に回す事はさすがに今のエレボニアだと”無謀”である事くらいは帝国政府も理解しているわ。だから、アルフィン夫人が”空の女神”に誓った”贖罪”はあくまで”延期”という理由で実行せず、リベールや七耀教会に対して誤魔化し続けているのよ。」
「そして帝国政府はエレボニアの民達に”贖罪”の件を忘れるように徹底した情報工作を行った。―――――かつてハーメルの虐殺を未来永劫、闇に葬った時のようにな。これが――――ハーメルの惨劇を公表したエレボニアが今もなお、ハーメルの存在を隠し続けている”事情”だ。」
「…………………」
「そんな……そんな事が………」
「レーヴェが言っていたっていう『エレボニアは何も変わらない――――変わる事を期待するだけ時間の無駄だ』って言う言葉はそういう意味だったんだね。」
「そうですね……ハー
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