第一部 ケイオスクルセイダーズ
第二章 春雪異変〜神浄刀矢さんとコラボ企画〜
28.一難去ってまた
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の桜は西行妖。人の命を喰らい続けた妖怪よ。その昔にある人の亡骸を埋めることによって封印して花が咲かないはずだったのよ。もし、あれが満開になるようなことがあれば――――――――――幻想郷が滅ぶ」
あまりにも最悪な取り合わせだった。片や幻想郷の滅亡。片や世界の滅亡だ。
「なる、ほど。納得がいったわ」
紫の腕の中で目覚めた幽々子の呟きに全員が顔を向けた。
「彼、私を攻撃する前弾幕に掠ってるのよ。掠るだけで即死の弾幕に掠ってるの」
しかし死ななかった。その時からアンデット化が進んでたのだろう。
そんな時に階段から咲夜と妖夢が昇ってきた。
「……あれは」
「ちょっと、シャレになんないんじゃないんですか?あれ」
「霊夢。手伝いなさい。あれを、私たちで封印するわ」
紫がその双眸に桜を捉え睨みつけた。
「でも紫さん。和真はどうすんだよ?絶対邪魔してくんぜ」
「誰かに足止めしててもらうしかないわ。生憎、西行妖の足止めにも人員を割かなければいけないわ。彼の足止めに避ける人数は一人ね」
この場にいたほぼ全員が目を見開く中、霊夢と幽々子は紫の幻想郷への愛を知っているだけにジレンマを感じていた。
相手は、おそらく今まで戦ってきた敵の中でも最強。おそらく、今の和真に一人で挑むことは死にに行くに等しい。しかし、これをやれるのは一人しかいない。
「―――――紫と霊夢は封印の準備だし、幽々子はさっきの戦ってたばかりだ。で、あいつを一人で抑えられるほどの実力を持ったやつってことを考えると、俺ってことだ」
――――――――――ジョーカー対抗できるのは切り札だ。
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