第六千八百八十四話 夢と現実
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第六千八百八十四話 夢と現実
ルクセンブルグはモナコにさらに言いました、もう完全にワインと美食でバカンスモードに入っている中で。
「ここにいたらずっといたくなってね」
「他のことはだな」
「したくなくなるよ」
「ならお金をまた作って来てくれ」
「そうだよね、バカンス地ってずっといられないんだよね」
「夢は必ず覚めるものだ」
モナコはルクセンブルグにシビアな現実をお話しました。
「そしてまた眠って見るものだ」
「起きている間は働いて」
「また眠るものだ」
「そうだよね、やっぱり」
「私的にはこの前までのオリンピックも夢だったと思いたいが」
「夢は夢でも悪夢だよね」
モナコもルクセンブルグも思い出して暗いお顔になります。
「あれは」
「恐ろしい大会だった、しかしだ」
「うん、今はいい夢をだね」
「存分に楽しんでくれ」
こう言ってもてなすモナコでした、そうしてルクセンブルグに最高のバカンスを提供するのでした。
第六千八百八十四話 完
2018・3・1
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