ペルソナ3
1980話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
馬鹿らしいし。
そう判断し、俺は眠りに就くのだった。
タカヤを捕らえた日からは、特に何が起きる訳でもなく時間が経っていく。
武治は言葉通り幾月がタカヤから情報収集を行う際には、他にも監視役を同行させているらしい。
……正直なところ、そんな状況ではわざわざ幾月が情報収集をしなくてもいいと思うんだが……それでも幾月が何度もタカヤと話をしているのは、さて何を考えているのやら。
ともあれ、幾月やタカヤに関しては武治を含めた桐条グループに任せ、俺は存分に夏休みを満喫している。
勿論夏休みを満喫しているだけではなく、イレギュラーシャドウを倒した事で通れるようになったタルタロスの攻略も進めている。
そんな風に、公私ともに充実している中で、ゆかりが妙な噂を聞く。
「それ、本当か?」
「ええ。順平に好きな人が出来たんだって。毎日のようにその子に会ってるらしいわよ?」
「……いやまぁ、順平が何気に女好きだってのは知ってるけど」
先月の屋久島でも、ナンパして玉砕しまくっていたらしいしな。
それだけに、1人の女に熱中したと言われても納得出来ない訳ではない。
もっとも、それで成功するかと言われれば……正直微妙なところだが。
そもそもの話、順平はムードメーカーという意味では大きな戦力となるだろうが、純粋に男として見られるかと言えば……正直微妙なところだろう。
そんな順平が意中の女にアタックをしても、それが成功するかと言われれば、正直なところ微妙だと思うというのが正直なところだ。
「一夏のアバンチュールを求めた順平の恋愛、どうなると思う?」
「そう言われてもな。夏期講習で順平と会った時は、特にこれといってそういう風には見えなかったけど。ああ、それとも単純に順平がその相手と出会うよりも前の話だったのか?」
「その辺は私にも分からないわよ。……それで、どうする?」
「どうするって……どういう意味だ?」
「だから、順平に協力してあげないの?」
「そう言われてもな。順平に助けて欲しいとヘルプを求められれば、俺も相応の対応はするけど、頼まれてもいないのに、自分から首を突っ込むのって正直どうかと思わないか?」
そう告げると、ゆかりが意表を突かれたような視線をこっちに向けてくる。
何だ? 今の俺の発言に、何か妙な事はあったか?
自分の言葉を思い返してみても、特にそういうのは見当たらない。
なら、どういう事だ? とゆかりに尋ねてみると……
「いや、恋人が10人以上いるって割には、恋愛関係に慎重なんだなって思って」
「……それは否定しない」
うん、その辺りはもう否定しても全く意味はないしな。
「とにかく、だ。順平の性格なら変にテンパって、自爆してそうなのがちょっと心配
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ