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笑顔の戦士と絶望に抗う戦士
7話
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はっ、え〜と、簡単に説明すると…」
俺は育代さん達に言われた設定を説明した。
俺の両親とみゆきの両親は友人同士であり、俺の両親が仕事の都合で海外に転勤なった際、俺が「日本に残りたい」と言っていたことを知り「なら、私たちの家に来ない?」と誘ったことにより、みゆきの家に居候する事になった。
これを説明すると

「……つまり、親公認、と」

「へ、部屋は!?同じ部屋で寝てるの!?」

「ね、寝てないよ!?」
黄色い子の発言に、みゆきは真っ赤になりながらブンブンと首を横に振り否定した。
それを見て「え〜」と、がっくり肩を落とした黄色い子は「…はっ!でも妄想は自由!よ〜し、今日は徹夜で原稿を…」
などとよく分からない事を言って、自分の席に戻っていった。
「(何だったんだろう?)」
悟飯は不思議に思いながらも、彼女の背を見送った。
…だいぶ後の話になるが、彼女の描いたその漫画はその年の新人賞を受賞する事になる。

そういった騒動があったものの現在は落ち着き、通常通り授業を受けている。

「それじゃあ、この問題を…悟飯君、解いてみなさい」

「あ、はい」
指名された悟飯は黒板に書かれた計算式をスラスラと解いていく。
「出来ました」

「うん、正解。流石ね孫君」

「はは、ありがとうございます」
先生の賛辞に頬をかきながら礼を言い、自分の席に戻った。
「凄いね、悟飯君。私全然わからなかったよ」

「うんうん。今のは結構難しかったで」

「そ、そうかな」
みゆきとあかねの言葉に、戸惑いながらも答える悟飯。
実際、悟飯からすれば今の問題は簡単だった。以前はもっとレベルの高い問題を解いていた為、中学で習う程度の問題など彼にとっては簡単であった。
「余裕やな〜よし、テストの時は悟飯に勉強を見てもらうか。よろしく頼むで」

「わたしもわたしも〜」

「ははっ、構わないけど、授業はちゃんと聞くようにしてくれ」

「「あっ、はい」」

体育

「よし!今日はサッカーをやるぞ、男女混合の2チームに分れろ」

「….サッカー、か」

「どうしたの悟飯君?サッカー苦手?」

「なんや、そうなんか?悟飯」
悟飯の呟くような言葉を聞いたみゆきとあかねは悟飯に問いかける。

「いや、やったことないなと思って」

「「えっ….」」
悟飯の言葉に固まる二人。

「いや!ルールは知ってるよ!」
二人の反応に慌てて弁明するが
「いや、やったこと無いってホンマに?」

「大丈夫なの?悟飯君?」
あかねは信じられないものを見るように、みゆきは心配して声をかける

「大丈夫だよ。さっきも言ったけど、ルールは知ってるから」
二人の言葉に笑顔で答え、授業に挑む。


「試合開始
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