6話
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間達が現れてからは、修行漬けで勉強には全く手を付けていないが、そもそも9歳の時点で、こちらの世界の高校卒業レベルまで達していたので、問題ないと言えば問題ない……学力的にはだが
悟飯が学校に行ったことが無いと聞いて、博司の出した答えはこうである。
「よし!学校に行こう!」
そして、冒頭に戻る。
「…学校、ですか」
「そうだよ!悟飯君!いや、悟飯!」
「悟飯君も学校に通うの!?やったー!」
「そうね、学校には行った方がいいわよ。きっと、お友達もたくさん出来るわ」
「友達……」
「勉強も大切だけどね。それ以上に、友達を作る為に学校に行って欲しいな」
学生時代の友人というのは、一生の友になる人もいるからね、と博司は言う。
学校とは社会の縮図だ。
先輩がいて、後輩がいて、同学年の子、先生、色々な人間とコミュニケーションを取ることにより、人間関係や社会生活の勉強をすることが出来る。
それは社会に出る為に必要な事だ。
中には意地悪な人間もいるし、やりたく無い事もやらなければいけない時もある。
だけど、それが全てでは無く、良い人間もいて楽しい事や嬉しいこともあるという事を、学校という集団生活から学んで欲しいそれは『生きる力』になるのだから。
「いえ、でも……お金が」
学校に行くには相応のお金がかかる。
当然、悟飯はそんな大金を持っているわけも無く、そもそも自分たちの世界のお金が、この世界で使えるかも分からない。
しかし、そんな心配も博司は笑い飛ばす。
「ハハハ!心配しなくても、こう見えて結構稼いでいるから大丈夫だよ!」
「いえ、そこまでしてもらうのは……」
住まわせてもらう上、部屋まで用意し、生活の面倒をみてもらい、その上、学校にまで通わせてもらうなど、流石に図々しいにも程があると思い、断ろうとするが
「気にしなくて良いわよ、悟飯君。博司さんが身を粉にして働いてくれるから」
子供が大人に遠慮するものじゃ無いわ、と言って引く様子はない。
さらに……
「………」
キラキラした目でこちらを見つめてくるみゆき対して、悟飯は折れた。
「……申し訳有りませんが、宜しくお願いします」
悟飯は再度、深々と頭を下げた。
「うん!任せておきなさい!」
「良かったわね、みゆき。暫くしたら一緒に学校に通えるわよ」
「うん!宜しくね。悟飯君!」
「ああ、宜しくな。みゆき」
こちらに向けて笑顔を浮かべる3人に、悟飯も同様に笑みを浮かべ、自分が出来うる限りこの家族の力になろう、と誓ったのだった。
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