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笑顔の戦士と絶望に抗う戦士
6話
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たのか、言った後は下を向いて顔を手で覆い、顔の熱をはらうかの様に首を横に振っている。

「「みゆき〜〜」」

「きゃあ!」
そんな娘の姿が可愛らしかったからか、余程パパ、ママと呼ばれたのが嬉しかったのか、あるいはその両方か。
2人は満面の笑みで娘の元へ駆け出し、左右から抱きしめ、?ずりを始めた。

その光景を見て、悟飯は思った。
これが世に言う、親バカと言うものか、と


「さて、それじゃあ、話の続きだけど…」
博司と育代は、みゆきを?ずりした後、何事もなかったかの様にテーブルに着き、話を進める……2人の肌が先程よりもツヤツヤしているのは気がするが。

「悟飯君はみゆきの隣の部屋を使う。生活用品や着替えとかは明日買いに行こう」

「そうね。悟飯君、明日は私と買い物に行きましょう?…………ご飯も買い足さないといけないし(ボソッ)」

「あっ!はいは〜い!わたしも、わたしも行きたい!」

「僕も!僕も!」

「みゆきは学校があるし、あなたも明日は仕事でしょ?」
買い物に行くと聞いて、みゆきは元気よく手を上げ、一緒に行くと言っていたが、育代の一言で学校がある事を思い出し、不満そうに「はっぷっぷー」と言いながら引き下がった。
博司は考え込んでいたが、やがて天啓が降りてきたかの様にハッと表情になり、少し興奮気味に言い放った。

「そうだ!!仕事をやす「あ・な・た?」イエ、ナンデモアリマセン、ハイ」
しかし、その言葉は、僅かに怒気を含んだ育代の言葉によって遮られ、博司は顔を青くして引き下がった。

星空家の上下関係が露わになった瞬間ある。

「そういえば、悟飯君は前はどこの学校に通っていたんだい?」
みゆきの学校の事を思い出し、復活した博司は、ふと気になった事を口にした。

「いえ、俺は学校に通った事はありませんよ」

「「「え?」」」
悟飯の予想外の答えに3人は固まった。

「えっと、それじゃあ勉強は、今までどうしていたのかしら?悟飯君?」

「はあ、ずっと自己学習と通信教育で勉強してましたけど……」

「「「………」」」
何をそんな驚いているのか?と言わんばかりに首をかしげる悟飯。
そして、固まる3人。
悟飯の住むパオズ山は、遥か山奥にある為、学校は当然無く、都にある学校は自宅から数百キロ程離れている。
武空術や筋斗雲で移動すればすぐに着くが、チチはそこまでして学校に行く気は無く、悟飯も自分のペースで勉強する方が良かった……その勉強量は普通に考えれば、尋常ではない量なのだが、戦いを好まず、学者になる夢を持っていた悟飯にとっては、あまり苦にならなかった。
それでも、やはり遊びたい時はある為、そうした時は悟空が悟飯を連れ出し、釣りや組手などをして過ごしていた。

人造人
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