一章 薬師とか穢れとか
三話 生き返ったら人じゃなくなってた。何を言っているかわからねぇと思うが私もわから(ry
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在それよりももっと私の方が弱者だった。弱肉強食は世の常。この先で待つのは「死」のただ一つだけだった。
赤と青の2色に分かれているお気に入りの服に転んだせいで泥が付く。しかしそんなことを気にする暇はない。急いで立ち上がる。長めの真っ白な髪がふわりと揺れる。
しかしもう遅かった。周りは既に異形のもので囲われていた。
「あ、ああ…」
恐怖で足が崩れ落ちる。もうどうすることもできない。一人で出てきてしまった過去の自分を呪う。しかし、とっくに手遅れである。もう祈るしか無かった。せめて私が居なくなった後病で苦しむ里の人達を助けて欲しい…と。
彼女が動かなくなったのを見て一斉に異形の者達が襲いかかる。それは単なる捕食のため。本能に基づく行動だった。
しかし、次の瞬間少女の目の前が桃色の炎に包まれた。その炎は異形の者達から発していた。
「なにこれ蜘蛛?燃えて有害なガスとか出ないよね…」
上空からゆっくりと少女が降りてきた。私と同い年くらいの少女。桃色と紫の中間の目に透き通るような白の髪。色こそ私と同じだがその宙に浮かぶ少女は何処となく浮き世離れした謎めきを感じさせる。
「こんにちは、お嬢さん。無事かな?」
彼女は物語の騎士のようなセリフと共に声をかけてきた。見た目は騎士というよりもまるで妖精みたいだななんて思う。
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