暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第68話 新聞部の修羅場
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
っごいやる気なのは素敵だと思うけど〜 さすがに折角の土日に部活でカンズメなんてね〜」
いつもなら、カイトに向かって 素敵ーっと飛びついてくる くるむなのだが、さすがに疲れているのか、ややげんなりしていた。
「本当ですー これじゃ まるで締切に追われる漫画家ですぅ。……おまけにノーギャラ?」
ゆかりは、何やらリアルな事を言っていた。漫画家事情に詳しいのだろうか?
そして、頼りになる我が部の部長はと言うと。
「甘ったれんな!! 新聞も漫画と同じで締切厳守やッ!!! 」
編集長、ではない。ギン部長から檄が飛ぶ・・・
「一面を飾る美術教師の事件がおとといの木曜!つまり来週の頭には そいつが記事にならへんと 新聞≠ニは呼べんで ぜーいんカイトを見習えや! それに泣き言は締切守ってから聞いたるわ」
新聞を読みながら珈琲を片手。まるで優雅な朝のよう・・・・・って!! 当然ながら皆怒る。
「ギン先輩もコーヒーでくつろいでないで手伝ってくださいッ!! 先輩こそカイトを見習ってよ!!」
モカが第一声だった。効いている気配は全くなかったのは仕方がない。
「オラオラオラ……………」
一心不乱にカイトはひたすら書いていた。全く周りが見えてない。
「あはは! カイトさん凄いですー それに比べ ギン先輩はえらそーな編集者みたいですぅ!」
ゆかりは笑っていた。何だか説得力のあるたとえである。
「いや……、何で漫画に結びつけてんの!!? ま、まぁ別に問題ないけど」
「まあ わたしは つくねとカイトが一緒なら何やったっていいもん♪」
そう言うとつくねにまずは抱きつく。
カイトは今トランス状態の様だから一先ず後回しにして。
「ちょっとぉぉ! くるむちゃん!!」
モカがくるむに詰め寄り 火花を散らせた。
「またまた泥沼の争いが始まったですーー!」
ゆかりは そのやり取りを存分に楽しみ、つくねはただただビックリしていた。勿論ながらそうそう慣れるものじゃないから。女の子に抱き着かれる事なんて。
「モカ! つくねの誕生日に抜け駆けするつもりだったみたいだけど! そうはさせないよっ! つくねもカイトも絶対渡さないもん!!」
「もーーっ! くるむちゃーーん!! くるむちゃんのでもないでしょーっ!」
楽しそうに騒いでいる新聞部。
その新聞部の皆を遠くから監視……覗いている者がいた。
「うふふ いたいた……っ♪ ぼくの愛しいひと…… 今日も とってもかわいいなぁ やっぱり こうやって見ているだけじゃ我慢なんてできないよ・・・ まっててね・・・すぐに君のこと・・・抱きしめてあげるから・・・
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ