暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第24話 波乱の乱入者、激戦グルメコロシアム!!
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ないわね。
「グロロロ……」
「ゲロルドが上がってきたぞーーー!?」
怪鳥ゲロルドがコロシアムの外に上がってきていた。私はマズイと思ったがゲロルドの足元には既にマンサム所長が拳をならして立っていた。
「こらぁ、中に戻らんか……!」
マンサム所長の背後には3つの顔と6つの腕を持った大仏のような悪魔が出ていた。イッセーの威嚇でも赤いドラゴンが見えるけどあれはそれ以上に恐ろしいわね。
「フライパンチ!!」
マンサム所長がゲロルドの腹を殴ってコロシアムに叩きつけた。
「小猫ちゃん以上のすごいパワーだ。あれがマンサム所長の実力なのか?」
「それに彼は全然本気ではありませんでしたわ。この世界の実力者は並みの悪魔や堕天使よりよっぽど強いですわね……」
祐斗と朱乃の驚きの声につい同意してしまう、異世界とはいえこんな凄い力を持った人間がいるなんてイッセーに会うまでは思ってもいなかった。
「マンサム所長、大丈夫ですか?」
「えっ、ハンサムって言った?」
「いえ言ってませんが……それにしても凄いですね、あんな大きな猛獣を殴り飛ばせるなんて……この世界の人間は鍛えれば皆ああいう事ができるんですか?」
「はっはっは!こんなもん自慢にもならんよ!まあ全員が強くなれるわけじゃない。わしらは身体の中にあるものを飼っているからな」
「あるもの……?それって一体……」
マンサム所長が言った意味深な言葉を私が質問しようとしたときコロシアムの壁が壊れ中からデビル大蛇が出てきた。
「デ、デビル大蛇だーーー!?」
「最悪のタイミングで出てきたぞ!?」
「しかもメチャクチャ興奮しているじゃないか!?殺されるーー!!!」
デビル大蛇の登場で逃げようとしていた観客たちは遂にパニックになってしまいさっきよりひどい状況になってしまった。
「グロアァァァアアア!!」
デビル大蛇は腕を伸ばしてガウチとゲロルドを鷲掴みにしてガウチに食らいついた。そしていつの間にか起きていたシルバーバックが逃げようとしたが触手を刺して毒を注入した、シルバーバックは口から泡を吐きながら倒れてしまった。
「うわぁ〜……洞窟で出会った個体より狂暴そうね……」
「あの時は本当に死ぬ覚悟をしましたからね……」
「あらあら、ガウチが丸呑みにされて今度はゲロルドを……凄い食欲ですわね」
「ティナさん、どうして私の目を隠すんですか?」
「アーシアちゃんにはちょっとグロテスクな光景だからね……うわ、あんなおおきなゲロルドを……」
いつの間にか傍に来ていた祐斗や朱乃もデビル大蛇を見てげんなりとした表情を浮かべていた。今思うと私たちって本当に運がよかったのね。
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