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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 ヤマト建造
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とやりやすいだろう?」
太陽系民主連合を率いる北米代表であるリカルド・マーセナスは高潔で有能な政治家で、次期地球連邦首相に近い男と目されている。
それに対抗する勢力を構築できただけでもヨブ・トリューニヒトの才能も一角の人物ではあるのだろう。
「あと、君のお義父上に伝えてほしい。
『私はペンウッド卿の戦争の邪魔をしない』とね」
地球連邦は大統領の下に首相を置くが、実権は議会運営と共に首相が握る事になっていた。
とはいえ、対ガミラス戦の最中は地球連邦大統領として、臨時という形でペンウッド卿が指揮をとる事になっている。
マーセナス代表はあくまで戦時という形で納得はしていたが、その大統領権限は早く選挙という形で市民の洗礼を受けさせるべきだという考えを持っていたのである。
その隙間風を突いて、トリューニヒト代表はゴップ提督が握っている軍の支持を取り付けようとしていたのだった。
「ええ。
たしかに伝えておきますが、足元はおろそかになさらないように」
「ははは。
末恐ろしいお嬢さんだ。
私はこれで失礼するよ」
トリューニヒト代表が去ったあと、古代守が飲み終わったコーヒーをゴミ箱に捨ててぼやく。
「なんだい。ありゃ?」
「政治よ」
東雲愛歌のツッコミも聞こえないふりをして、政治に巻き込まれるだろうこの船の今後を考えて真田志郎は残ったコーヒーを飲み干した。
ブラックだったのでえらく苦い味がした。
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