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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 ヤマト建造
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きさがネックになってな。
次期主力戦艦の大型化を考えている軍上層部が見送った。
南部重工・財閥系・ムラクモミレニアムが組んで出したやつも全長が400メートルちょっとしか無いからそこで弾かれた。
今回決まったのは日系コンソーシアムで一番全長が長いやつなんだよ」
真田志郎の言葉に東雲愛歌が突っ込む。
実に美味しそうにオレンジジュースを飲む姿は年相応の子供に見える。
「外資系が弾かれたのはどうして?」
「ムラクモミレニアムとアナハイムエレクトロニクスが組んだのはこれと最後まで争っていて、芹沢軍務局長が猛烈に押していた。
けど、ムラクモミレニアムとアナハイムエレクトロニクスの業務提携の密約が発覚して流れた。
実際はアナハイムエレクトロニクスによるムラクモミレニアムの救済合併だからな。
現在の軍備拡張で新型戦艦を大量受注しているアナハイムの独走を他の企業が認めたくなかったという訳だ。
ネルガル重工とシャフトエンタープライズは新機軸で売りこんできたけど、独創的過ぎて今回は見送られた。
一応独自研究は続けるらしいし、軍からの支援も出るみたいだから取引として当て馬を引いたんじゃないかと思っている」
「何だ?
その新機軸って?」
「ワームホールさ。
現在の艦艇はどうしてもワープ機能を各艦に搭載しているが、これがとにかく場所を取る。
ステーションにワープゲートを用意して、そこにワープ機能を任せれば、ワープ機能を搭載していた場所が他のスペースとして使える」
「何でそれが見送られたんだ?
便利そうじゃないか?」
古代守の質問に、真田志郎はわざとらしく問いかけた。
「亜空間への行きはそれでいい。
じゃあ、帰り、つまり出る時はどうするんだ?」
「あっ!?」
「そういう事だ。
この船は出口を作るワープ機関は用意して自力で穴を開ける能力はつけていたみたいだが、だったら他のワープ搭載艦と変わらんという訳でな。
とはいえ、商業的には美味しいから予算を組んで研究ってのはそういう訳だ」
たとえば、地球と天王星の間にワームホールステーションができれば、ワープ搭載艦を使わなくていいので開発は更に加速するだろう。
敵地に攻め込む軍艦としては致命的ではあるが、商業的なプレゼンとしては大成功だろう。
「ゼネラルリソース・ニューコム・クリムゾングループが出してきたのが一番野心的でな。
全長は1041メートルと唯一1000メートルを越えるんだ。
その割り切りが凄くてな」
真田志郎は手近にあった3Dモニターにその設計図を映す。
「居住部と戦闘区画はこの丸い円盤部に全部収まってて、機関部は切り離しが可能。
もちろん、円盤部のみでの単独行動能力はあ
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