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相談役毒蛙の日常
六日目
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び立って行った。

「行ったか…」

「ああ、終わったな…」

さて、夜になる前に出来るだけ進もう、そう言おうとした俺の声を鈴の鳴るような可憐な声が遮った。

「全くもう、浮気は駄目って言ったです、パパ!」

「わ!?」

「むっ!?」

俺はいきなり聞こえた声に戦闘態勢を取った。

「な、何をいきなり…」

「領主さん達にくっつかれた時ドキドキしてました!」

現れたのは手のひらサイズの妖精だった。

恐らくは先程サラマンダーの来襲を教えてくれた声。

妖精と言い合っているキリト、リーファをよそに考える。

プライベートピクシー…βテスターに抽選で配布された専属ナビ…だがアレはあそこまで自然な言動はしない筈だ。

いや、それ以前にプライベートピクシーを持っているのはALOのβテスターのみ…ならばキリトもそうだと考える他はない。

しかしキリトの戦闘スキルは以上だ。

常軌を逸して居ると言ってもいい。

それほどの才があれば必ず噂になっている筈だ。

例え過疎エリアでのみ活動していてもALOで完全に隠れることは不可能だ。

ただ、最古参プレイヤーならば黎明期の時代を知っている筈だ。

いや、アレが演技って線も有るが………うん、無いな。

ますます解らない。キリト…アイツはちぐはぐだ…

「おーい!トード!早く行こうぜー!」

「置いてくわよ!妖獣使い!」

「はいはい!今いくよ!」

まぁ、奴が何者でもかまわない。

SAOサバイバーでも最古参プレイヤーでも、世界樹攻略には力強い味方なのだから。

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