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相談役毒蛙の日常
六日目
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い、シルフ・ケットシー同盟は既に資金を集めている。
装備の調達、移動その他を含めても最速で明日の6時にはアルンまで行けるだろう…
いや、ケットシーの飛竜隊が有るからもう少し早いかもしれん」

と俺が言うと。

「分かった、直ぐに集めよう」

「ありがとう、テルキス、トード」

「ありがとネ!」

「話は以上か?トード?他に何かあるのだろう?」

なんでバレてるんだよ…

「なななな、何の何の何の事を言って言っているんだか全然全然全然わからわからないないないないなないな」

と、某鬼畜吸血鬼の真似をしてみた。

「…………吐け」

「サー!イエッサー!」

「余裕有るネー」

「え〜っと、今回の条約締結を邪魔したい勢力がありまして」

「レネゲイズか?サラマンダーか?」

「後者です…」

「で?」

「シルフに内通者が居てさっき襲われてた」

「撃退したのか?」

「ああ」

「ふむ…だいたい分かった、無許可で相談役を名乗った件については今回は不問とする」

何故分かる!?鋭すぎやしねーか?

「あ、あと伸したサラマンダーから装備かっさらったから」

「なに?」

「一千万は有るぞ、これで装備を整えられる」

これで俺の株も…上がらねぇんだよなぁ…

「………はぁ…40%」

「は?」

「ペナルティ、上納金40%」

今の俺の上納金が総所得の10%だから…

「嘘だろオイ!規約違反だ!」

四倍じゃねぇか!

ちなみにウチの上納金はノルマ制ではなく所謂『累進課税制度』のような物で俺やイクシーズは10%、一般団員はせいぜい5%だ。

「黙れ、モーティマーに何を言われるか」

「はぁ!?無視しろよ!中立域での被害と先日の一件の慰謝料だよ!」

「まぁ、とにかく40%だこれ以上いうならもっと上げるぞ」

「わーったよ!40%だな!」

「サクヤ、ルー、他にはあるか?」

「ないな」

「ないヨー」

「ではカオスブレイブズギルドマスターの名に於いて、カオスブレイブズ相談役ポイズン・トードにシルフ・ケットシー同盟との条約締結を命ずる」

「カオスブレイブズ相談役ポイズン・トード、ギルドマスターの命によりシルフ・ケットシー同盟との条約を締結します!」

「なんで復唱なんだ…軍隊じゃあるまいし…」

そういう規則なの。

「以上だ」

「アリシャ、もういいぞ」

と、言うと月光鏡が光となって消えた。

「ふぅ…疲れたヨ」

「嘘こけ、疲れる訳ねぇだろ。ホレ」

ポーイとMPグランポーションを放る

パシッ!っと受け取った、尻尾で…

「おっと…いきなり投げないでヨ…」
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