五日目
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ヶ月かかったなぁ…
「もう引退したプレイヤーに餞別としてもらってね、使わないのは失礼だからな」
引退したプレイヤーねぇ…あれほど稼げる奴は限られる…だが最近トップランカーが引退したなんてのは聞かないな…
「こ、これだけあれば目標金額にかなり近づくヨ!」
「いや…むしろ釣が来るな…大至急装備を揃える、揃え次第連絡する」
「頼む」
さてと…先ずはスクリーンムービーを切って…
「あー、サクヤさん?アリシャさん?」
「なんだ?急に他人行儀になって。
テルキスへの言い訳なら自分で考えろ」
「そうだネ、私達関係無いしネ」
「いやいや!大有りだろ!
MPポーションいくらでもやるからテルキスに月光鏡たのんます!」
「え〜月光鏡って疲れるし〜」
う、ウゼェ…
「頼む!一緒にテルキスを説得してくれ!
アイツならきっと攻略に参加してくれる筈だ!」
「はぁ…勝手に相談役を名乗ったのは自分で謝れ。
だが攻略参加の説得に関してはいいだろう…ルー!」
「はぁ…サクヤちゃんが言うならしょうがないな…」
ほっ…これでなんとかなりそうだ…戻ったら絶対になんか言われるだろうけど…
「じゃぁ…いくヨ?」
「ああ」
俺が応えるとアリシャは再びスペルワードを唱えた。
やがて光が集まり虚空に鏡が現れる。
鏡が揺らいだ後、映ったのは眼帯を着けた男。
彼の名はテルキス。
ALO黎明期、各種族の人材を集め、初の異種族混合ギルドを設立した男だ。
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