五日目
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」
「ああ、運営が用意した領主ユニットが偽の情報でプレイヤーを戦わせていたんだ」
「それはまた…」
とキリトが呆れたような顔をしている。
「まぁ、いがみ合いを止めようとしてたプレイヤーも居たがな」
「そうそう!そんなプレイヤーが居たんだよネ!」
ああ、雲行きが怪しくなってきた…
「おい!そんな事よりも先ずはシグルドをどうするかだ。
サクヤ、どうしたい?なんなら俺達で受け持ってもいい」
「いや、お前達の手は煩わせんよ。
ルー、闇魔法スキルあげてたな?」
おお?今回の一件は領主様もご立腹か?
「うん、上げてるヨ」
「ではシグルドに月光鏡を頼む」
「いいけど…夜じゃないからあんまり長くは持たないヨ?
それにシグルドの居場所も知らないヨ」
「シグルドの事だ今頃私の椅子でふんぞり返ってることだろう」
「分かったヨ」
アリシャがスペルワードを唱えようとし…俺が止める。
「なんだヨ?トード」
そこで俺はウィンドウを操作し…
「いやぁ、一応証拠品として映像をと…」
「ふむ、いいアイデアだ、私達も一応やっておこう。ルー」
「はいはい、サクヤちゃん」
そして俺と領主二人がスクリーンムービーをオンにした後、ルーがスペルワードを唱えた。
辺りが暗くなり、どこからともなく淡い光が生まれる、やがてその光は一枚の鏡となった。
鏡が揺らぎ、写し出されたのは翡翠の机と、机に両足を投げ出し、目を閉じてワイングラスを傾ける男の姿。
「シグルド」
「なっ!さっさっさ!サクヤぁ!?」
サクヤの威厳ある声に同様したシグルドはバランスを崩し、自分の顔にワインをかけながらひっくり返った。
あ〜あ、そんな姿勢してるから…
起き上がり机に手をかけ立ち上がったシグルドにサクヤは。
「ああ、私だ、生憎とまだ死んではいないぞ」
「な、何故、い、いや、会談はどうなったんだ?」
「思わぬ客が来たが進んでいるよ。
調印はこれからだがな」
「き、客…だと?」
「ああ、ユージーン将軍が君に宜しくと」
「な、な!?」
するとシグルドは辺りを見回し、リーファとキリトを向いた。
俺はいまあちらからは見えない位地にいる。
「リー…くっ、無能なトカゲどもめ…
で、俺をどうする気だ?懲罰金か?それとも追い出すか?」
そこで一度区切り、自信満々に続けた。
「だがな、軍務を預かる俺が居なければ貴様の政権も維持できまい」
その言葉は自分は絶対に安全だと信じきっている言葉だ。
しかしシルフ領主は既に決断を下していた。
「いやいや、君が事を起こしたのはシルフであることに堪えられなかったから
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