四日目
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退くぞ」
そしてキリトを真っ直ぐ見据え、続けた。
「しかし、貴様とはいずれまた戦いたい」
「望むところだ」
キリトは応えると同時に握った右手を差し出す。
ゴツンと己が拳を打ち付けたユージーンが笑みを浮かべ身を翻した。
「あ〜トードさん?」
「そんなに畏まってどうしたんだ?カゲムネ」
「さっきの戦闘でドロップしたアイテム、返して……もらえないですよねー…」
ふむ……
「七百二十二万四千二百三十二ユルド」
「は?」
「中立エリアにおけるサラマンダーの強襲で受けた被害総額」
「うぐぅ!」
「あと、5日前の中央ギルド脅迫事件の慰謝料」
「ぐぉぉ…」
「全部せしめて…今回のドロップ品ぐらいだな」
多分今回のドロップアイテムの総額は一千万超えるけどな。
今回襲撃してきたのは装備の質からみてユージーン麾下の世界樹攻略大隊だろう。
領主会談襲撃は格好のデモンストレーションになる、それは間違っていない。
でもデモンストレーションで引っ張り出す部隊じゃねぇだろ…
「OK?」
「うぐぅ…OK……」
負のオーラを撒き散らしながらカゲムネが飛び立った。
しかし帰り際に何故かリーファに視線をやった……キモッ!
「サラマンダーにも話の分かる奴が居るんだな…」
お話(物理)だけどな。
「アンタって無茶苦茶ね…そっちの妖獣使いもだけど…」
「よく言われるよ」
とキリトが応える。
「コレぞ《俺くおりちー》」
なんてふざけてるとサクヤが入ってきた。
「すまんが、状況を説明して貰えると助かる」
ああ、うん、いきなりだったもんね…
「実は…」
リーファが説明を始めた。
先程のキリトの剣の技、奴はやはり…
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