一日目
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ストォォォ!」
あっぶねぇ!いきなり斬りかかって来やがった!
「わ、悪い!カトラス!悪気は無いんだ!」
「当たり前だ!有ったらタマを潰す!リアルでだ!」
やべぇ!ガチギレしてるぅ!
俺は部屋から即座に離れ、エントランスに向かった。
「チクショウ!何で無駄に広いんだこのギルドホームは!」
そう、悪態を付きながらエントランスを出てアルンの街に出る。
「まぁてぁ!クソガエル!」
「俺をそんなギャグキャラの名前で呼ぶなぁぁ!うおぉ!?」
後ろから追ってきたカトラスにツッコミを入れ振り向いたその刹那、こちらに十本の矢が飛んできた。
「チッ!」
「テメェ!こんな事でそんな物を持ち出s…のぅあ!?」
カトラスが一度つがえる度に十の矢が翔ぶ。
「これぞ究極のボウガン!」
そう叫び十の矢をつがえるカトラス。
「テメェ!まさかソレの試射がしたいだけじゃねぇよな!?」
「ハッハー!当たりだ!オティヌスの弩の威力を見せてやらぁ!」
そう、奴が持つボウガンの名は『オティヌスの弩』。
このALOの元である北欧神話において主神オティヌス(オーディン)が得物としたものだ。
オーディンといえばグングニールが有名だがこの弩もバカには出来ない。
何故なら先程からカトラスがやっているように『十の矢をつがえ、十の矢を放つ』事が出来るからだ。
つい先日のアインクラッド攻略戦フロアボス戦でカトラスがラストアタックボーナスとして入手した物だ。
「ちぃ!当たれやクソガエル!」
「誰があたるか!麻痺矢を混ぜるなぁぁぁ!」
ンの野郎しれっと麻痺矢を混ぜてやがる。
しかも既製品じゃなくてウチの技工部特性の麻痺矢だ。
アレは確か対ボスモンスター用に試作されたものだったはず。
不幸にもボスモンスターには効かなかったが対異常スキルカンストプレイヤーには通った筈だ、つまり…。
「当たったらゲームオーバーじゃねぇか!」
いや、実際にゲームオーバーはしないけど男として、最古参として終わる気がする。
「チクショウ!やっぱトードにゃ当たンねぇか!」
後ろを確認しカトラスがオティヌスの弩をストレージに直したのを見て安心する、が…
「やっぱコレだよなぁ!」
とカトラスはおもむろにポーションを飲み…加速した…アレはスピードポーションか?
「ハッハァー!古参と言えどシルフにノームが勝てるわけねぇよなぁ!トードぉ!」
突進してくるカトラスを避けながら転移門へ向かう。
「おい!カトラス!オティヌスの弩の試射じゃねぇのかよ!?」
「お前を殴る理由なんざどうだっていいんだよぉ!」
クソッ!俺の幼馴染がバイオレンスな
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