ペルソナ3
1979話
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はり、破滅願望の持ち主だからか。
その理由はともあれ、これからずっと桐条グループに捕らえられているという事はないと考えた方がいいだろうな。
「取りあえず武治には俺の方からも連絡しておく。影時間が終わった電話でもすれば大丈夫だろ」
「……いえ、そこまでアルマー君に迷惑を掛けるのは、正直どうかと思います。その辺りは手間でしょうから、こちらでどうにかしますが?」
俺の言葉に、幾月がそう返す。
さて、これは何を考えての事なのやら。
自分が怪しまれているというのは、幾月も承知している筈だ。
その上でこういう風に言ってきたという事は、何かを企んでいる証拠だと、そう思ってしまうのは決して俺の気のせいって訳じゃないだろう。
だが、幾月の言葉に付き合うようなつもりはこっちにはない。
下手に幾月に何か動かれれば、厄介な事になるのは間違いないのだ。
である以上、こちらとしてはそうされるよりも前に手を打つのが最善の選択だった
「心配するな、元々武治に連絡を取る用事があったからな。今回のはそのついでだよ」
……考えてみれば、影時間が終わった頃……日付が変わってから世界の桐条グループの総帥に電話を掛けるってのは、かなり非常識な行為なんだよな。
もっとも、影時間の訪れる時間を考えれば、その辺りは仕方がないのかもしれないが。
「そうかい、分かったよ。ならそちらはアルマー君に任せよう。総帥は、そー……薄いソースを好むから、お好み焼きを差し入れしたらどうだい?」
「……そうだな」
取りあえずいつもの駄洒落に関してはスルーして、俺は影時間が終わるのを待つのだった。
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