ペルソナ3
1979話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いてくれるのは助かる。
……影のゲートをその目で直接見て、体験して……それでようやく本当にペルソナ以外の力というものがあると考えたのかもしれないが。
けど、炎獣とかを見れば、それは完全にペルソナとは違う力だと理解してもおかしくなさそうだけどな。
寧ろ、炎獣がペルソナだと認識したりするのか? ……可能性としてはあるか。
そんな風に考えながら、寮の中に入る。
そして、当然のように俺達を出迎えるのは幾月だ。
「お帰り。怪我はないかい? ……その、上半身裸のその人は? もしかして……」
俺達を見て嬉しそうに笑みを浮かべて出迎えた幾月だったが、タカヤに視線を向けると、不思議そうな……いや、不審そうな、か? ともあれ、そんな感じの視線を向けてくる。
うん、まぁ……分からないでもないけどな。
上半身裸で頭に輪を嵌めている今のタカヤは、どこからどう見ても不審者以外の何物でもないのだから。
そんなタカヤが俺達と一緒にいて、それも影時間の中で一緒に行動しているのを見れば、新しいペルソナ使いか? と思っても不思議ではない。
もしかして……と言い掛けたのは、多分その件なのだろう。
それは美鶴も理解出来たのか、すぐに首を横に振る。
「いえ、彼はペルソナ使いではありません。……いえ、ペルソナ使いではあるかもしれませんが、私達の仲間ではない、と言うべきでしょうか」
「それは、どういう事かな?」
「彼は、私達が今回のイレギュラーシャドウを倒す為に向かった先で遭遇しました。その主張としては、影時間をなくすのは止めろと、そういう事でした」
「それは……いや、けど……」
何かを言い掛けた様子の幾月だったが、美鶴はそれに対して分かっていると頷きを返す。
「はい。当然私達がそれを受け入れるような事は出来ません。それで一触即発の状態になったのですが……アクセルが彼を捕虜にする事に成功しました」
「……ほう。それは随分とお手柄だったね」
「そうでもないさ。そこまで難しい事をした訳じゃないし」
その言葉にタカヤが一瞬だけ不機嫌そうな表情を浮かべる。
自分を捕らえるのを容易く行われたというのは、やはり面白くなかったのだろう。
「そんな訳で、彼の身柄をどうすればいいのかを相談したいのですが……」
「うん? 僕にかい? けど、彼を捕らえたのはアルマー君なんだろう? 僕達の方でその辺りを決めてるのは……」
こっちに視線を向けて尋ねてくる幾月の言葉だったが、俺がタカヤを捕虜にしたからといって、タカヤを収容、もしくは閉じ込めておけるような場所はない。
そうである以上、俺が出来る手段は……それこそ殺すというのが一番手っ取り早いものがある。
だが、そもそも情報を入手する為に捕らえた以上、そんな真似をする
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ