第5章:幽世と魔導師
第147話「木曽三川の龍神」
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らかな大ダメージを表す絶叫だった。
「やったか!?」
「あかんヴィータ!それフラグや!?」
「えっ!?」
思わず言ったヴィータの言葉に、はやては反射的に突っ込む。
そして、その通りと言わんばかりに、まだ息のある木曽龍神が姿を現す。
「あ、あたし、やっちまったか……?」
「いや、普通に耐えられただけだ……」
「つい突っ込んでしもうただけで、ヴィータは悪くあらへんよ。……でも、あれを耐えられるんかぁ……」
明らかに最大火力だった魔法だ。
いくらダメージを与えたとはいえ、倒せなかったのはショックである。
そして、耐えられたという事は……。
「主!今すぐさらに距離を取るべきです!倒せなかったという事は、相応の報復として、相手も大技を……!」
「ォォォ……!」
―――“一が至るは―”
アインスが焦りながら言うように、龍神から力の鳴動が発せられる。
すぐさま全員が距離を取り……彼女達を庇うようにザフィーラが割り込んだ。
「オオオオオオオオ!!」
―――“四刻”
「ぬぅぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
―――“魔纏金剛体”
水とは思えない勢いの、水の奔流に、ザフィーラはその身を盾として耐える。
「ザフィーラ!?」
「ッ!?嘘だろ!?あいつ、今のを耐え抜きやがったぞ!?」
そして、耐え抜く。
その事にはやて達も驚きを隠せなかった。
「『主よ!まだ、来ます!!』」
「ォォォオオ……!」
―――“二又交わるは―”
だが、驚く暇はなく、再び力の鳴動を感じ……。
―――“四刻八刻”
真下からの水の奔流に、全員が吹き飛ばされた。
「ぅ、ぁっ……!?」
「ぬ、ぅっ……!(ぬかった……!まさか、直接攻撃を当ててくるとは……!)」
まさか真下から間接的に攻撃するとは予想出来なかったのだろう。
全員がまともに攻撃を受けてしまった。
耐えられたのは、防護服と警戒して使っていた身体強化のおかげだった。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
―――“三つが満ちるは―”
「ま、まだ来るのか……!」
「一か八か……主よ、もう一度、あの魔法を……!」
間髪入れずに次が来ると察したアインスは、咄嗟に賭けに出る。
それは、技が放たれると同時に先程の魔法で倒す事だった。
大技ならば、相応の隙がある。そう考え、この賭けに出た。
「他の者は、防御を!」
「っ、やるっきゃねぇな!」
「ああ……!」
どの道、龍神の技を阻止する事は
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