第5章:幽世と魔導師
第147話「木曽三川の龍神」
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の横へ並ぶ。
もう、木曽龍神に気圧される事はない。
「あの巨体だ。我らが陽動なのは理解している。……我らで攻撃する際は、カウンターを狙え。相手の攻撃の勢いに合わせ、鋭い一撃を加えればいい」
「なるほど。先程の鋼の軛はそう言った目的か」
「ああ。次は通じる強度で放つ」
巨体であるが故に、外す事は滅多にない。
そして、攻撃の勢いは強く、そして無防備になる。
そこへカウンターのように攻撃を叩き込めば、普段よりもダメージが増す。
それをザフィーラは二人に伝える。
「けどよ、そう簡単に行くか?」
「簡単かどうかではない。やらなければこちらがやられるだけだ」
「……それもそーだな」
気を引き締め、三人は三方向へと飛び立つ。
ただ飛び回るだけでは気を引けないので、魔力弾を撃ちこんでいく。
大したダメージにはならないが、木曽龍神の注意は三人へと向いた。
「来るぞ!」
「っ……!」
ザフィーラへは爪を、シグナムへは尾が迫る。それを見てヴィータは叫ぶ。
爪ではカウンターが通じないため、ザフィーラは回避する。
そしてシグナムは、紙一重で尾を回避し……。
「ぜぁっ!!……ぐっ!?」
尾へと、剣を振るった。
しかし、その勢いに吹き飛ばされるようにシグナムは弾かれる。
「くっ……確かに、生半可な攻撃では逆に弾かれるか……」
―――“Diabolic Emission”
「……ダメージは通っているが……足りないか」
直後にアインスが懐へ入り込み、魔法を放つ。
あっさりと直撃するが、木曽龍神に堪えた様子はなかった。
「彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け」
「クラールヴィント!」
「でぇえりゃぁああああああああ!!」
はやてが詠唱し、アインスの離脱の援護を兼ねてシャマルが拘束を試みる。
アインスを追おうとした龍神は、拘束で動きが阻害される。
そこへ、ヴィータが割り込むように肉迫し、ギガントフォルムに変えたグラーフアイゼンをすれ違いざまに叩きつける。
「っってぇ〜!?でかすぎるんだよ!」
「だが、さすがに頭に今のは効いたようだ」
攻撃をぶつけた反動で手が痺れ、ヴィータは声を上げる。
だが、効果は覿面だったようで、ザフィーラの言う通り龍神は若干怯んでいた。
『はやてちゃん!』
「石化の槍、“ミストルティン”!!」
その隙を逃さず、はやての砲撃魔法が突き刺さる。
魔法陣から放たれる七筋の光が木曽龍神へ直撃し、そこから石化する。
生体細胞を凝固させる効果を持つこの魔法は、非常にタフな相手に有効だ。
本来
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ