第23話
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行くとしようぜ。」
「……了解です。」
「そんじゃま、探索を再開するとしますか。」
その後リィン達は再び先へと進み、時折襲い掛かってくる魔獣達や人形兵器達を撃破しながら先を進んでいた。
「ふう……それにしても、どうしてエレボニアは”ハーメルの惨劇”を世界中に公表したのに、未だに”ハーメル村”への立ち入りに厳重な規制を続けているんだろう……?」
「ハイアームズ侯はエレボニアがアルフィン皇女殿下の”想い”をも無下にしようとしていると仰っていたが………」
「………………」
ハーメル村跡までの道のりでの中間地点に到着して溜息を吐いて呟いたエリオットと考え込みながら呟いたラウラの言葉を聞いたアガットは目を伏せて黙り込み
「……アガットさん。ハイアームズ侯が言っていました。ギルドの高位遊撃士であればエレボニアが未だにハーメル村跡への立ち入りに厳重な規制を敷いている事を知っているかもしれないと。」
「それにレン教官も後でわたくし達にも説明すると仰っていましたが……」
「……うふふ、そうね。それじゃあ、そろそろ教えてあげるわね。――――アガットも勿論”ハーメルの惨劇”公表後の”エレボニアのハーメルに対する対応に秘められた真意”に関して知っているのでしょう?」
「ああ……俺はレンと違って、完全に又聞きになるが、それでもいいか?エレボニア人であるお前らやあのスチャラカ皇子の妹を妻にしているシュバルツァーにはちょっとキツい話でもあるだろう。」
「……是非とも。」
「お、お願いします。」
アガットの問いかけにリィン達の代わりにラウラとエリオットはそれぞれ答えてリィン達と共に決意の表情でアガットを見つめた。
「そうだな……―――言うまでもねぇだろうが、”ハーメルの惨劇”はエレボニアが絶対に世間に隠し通し続けるつもりだった”真実”だ。もし、世間に知られてしまえば、エレボニアの国際的な立場は地の底に堕ちるだろうからな。」
「だけど、”ハーメルの惨劇”は”七日戦役”の和解条約によって、”メンフィルとの和解の為にエレボニアは渋々”公表し、その結果アガットの言う通り、エレボニアの国際的な立場はどん底に落ちて周辺諸国のエレボニアに向ける目は厳しくなったわ。――――”ハーメルの惨劇”の公表を和解条約に入れるようにパパに要請した”空の女神”のせいでね。」
「そして、エレボニアは”ハーメルの惨劇”を隠ぺいする為にこの先にあったハーメルという村は今も存在しないという事にしている。エレボニアの地図からも消えてるだろ?まったく、大した情報規制ぶりだぜ。……村人全員が皆殺しにあった真実を知り、その真実を知った”空の女神”の怒りを収める為にその場で謝罪し、更には”贖罪”を誓った自国の皇女の意
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