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白粉婆
第二章
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ああした人ははじめてだわ」
「私もはじめて見たわ」
 老婆の様な客はとだ、紗季も答えた。
「不思議な人ね」
「そうよね」
「おい、出来たぞ」
 ここで調理場から及川の声がしてだ、茹でて塩で味付けした枝豆と日本酒の瓶とコップを出してきた。
「すぐに持って行ってくれよ」
「わかったわ」
 万里花は紗季との話を中断して応えた、そしてだった。
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