第3章
月光校庭のエクスカリバー
第26話 不穏な気配再びです!
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「「玉砕覚悟でこの怒りをイケメンにぶつけるべし!」」
「俺に八つ当たりするな!」
殴りかかってバカ二人を返り討ちにして望みどおりに玉砕させてやった!
―〇●〇―
俺がいるのは旧校舎の二階。朱乃さんが使用している部屋だ。畳が敷かれたりして、ほとんど和室と化している部屋には、あちこちに術式の紋様が印されていて、呪術グッズのようなものまで設置されている。そんな部屋の中央で、俺はシャワーを浴びてタオルを腰に巻いただけの状態で朱乃さんを待つ。
「お待たせしましたわ」
そう言ってすっと入ってきたのは、白装束に身を包み、いつもはポニーテールにしている黒髪を下ろした朱乃さん。
「きゅ、急にすみませんね、朱乃さん・・・・・・」
急に呼び出してしまって申し訳なく思う。
「うふふ、イッセーくんのせいじゃありませんわ。さあ、始めますわよ?」
「お、お願いします・・・・・・」
俺は左腕を前に出すが、ついつい朱乃さんの格好を凝視してしまっていた。
「どうしたんですか?」
「い、いえ! ふ、服が・・・・・・」
着ている白装束が濡れていて、長い黒髪が張り付いていて官能的だ! ていうか、おもいっきり肌が透けて見えていた! しかも、肌が透けて見えていていた! 胸のところを見ると、ピンク色の乳首が透けて見えていた! 下着も着けていない!
「ああ、儀式のために水を浴びてきただけですわ。今日は急でしたのでちゃんと体を拭く時間がなくて。ごめんなさいね」
「い、いえ! 問題ありません! むしろ得した気分──ああいや、気にしないでください!」
「うふふ」
朱乃さんは微笑むと俺の左手を手に取る。
「イッセーくんのドラゴンになった腕はおもいのほか気が強くて、魔力で形を変えただけでは一時的にしか効果がありませんでした。そこで、直接指から気を吸いだすことで溜まったものを抜き出しませんと」
ドラゴンと化した俺の左腕は、朱乃さんの言う通り、ただ魔力で形を変化させただけではすぐに元に戻ってしまった。だから、必要なのは腕のドラゴンの力を散らすこと。その方法──それは高位の悪魔にその力を吸い取ってもらって、無効化してもらうこと。一番簡単で確実な方法が直接本人の身体から吸い取ることらしい。
ちなみに、この方法を教えてくれたのは、明日夏の神器に宿るドラゴン。名前はドレイク。
この間の休日、千秋とのデートの帰りに明日夏に会って、そのときにそのドレイクのことを知った。
過去に結構やらかしているみたいで、明日夏の肉体を奪おうとしたこともあったみたいで、その日も情報料として明日夏は体を好きにされてさんざんな目に遭ったらしい。そのため、千秋は敵意が剥き出しだし、明日夏もか
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