第3章
月光校庭のエクスカリバー
第26話 不穏な気配再びです!
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で力を込めてバカ二人にアイアンクローをかましてやると、バカ二人から結構シャレにならなそうな悲鳴があがった。
あれは中学のころ、当時通っていた中学で一時期、俺とイッセーとのホモ疑惑が流れたことがあった。中学のころ、俺は周りからよく顔がいいと言われていたが、そんな俺がよくイッセーといることが多かったことが原因だとイッセーから言われた。
当時のイッセーは頭を抱えて嘆いていたが、俺は「そんな噂、すぐ消えるだろ」と気にもしなかったが、それがマズかった。俺が否定しないもんだから、噂はどんどん広がり、流石に俺も頭を抱えたくなる状況にまで発展してしまった。
俺はイッセーと協力して、なんとか誤解を解き回り、噂は眉唾物だということを認識させた。
ただ、本当に大変だったのはそこからで、千秋がこの噂を真に受けてしまったのだ。おかげで、千秋からあれこれと問い詰められてしまい、誤解を解くのが本当に大変だった。
おまけに、兄貴と姉貴にはさんざんそのことでいじられてしまった。
その結果、俺はわりと軽くそれらのことがトラウマみたいになってしまった。
そんな経緯があり、俺はこの手の話題には最大限に嫌悪を示すようになってしまった。
個人の妄想ぐらいで済むのならまだ譲歩はするが、このように噂となってしまうような事態になるのなら看過はできない。ましてや、こんな悪意のあるものなら容赦はしない。
「なぁに? 三バカトリオが性欲に任せてエロトーク?」
一人の女子がアーシアを引き連れて話し掛けてきた。
「桐生か」
俺たちに話し掛けてきたのはクラスメイトの桐生藍華。アーシアと仲がいい女子生徒の一人だ。
「それとも、またなんかやらかしたの? 三バカトリオのうち二名が士騎くんにしばかれてるみたいだし」
桐生が俺のアイアンクローのえじきになっている松田と元浜のほうに視線を向ける。いつの間にか、バカ二人は白目向いて気絶していた。
俺が手を離すと、二人はそのまま床に倒れ込んだ。
「アーシア。他にもいい男がいるのに、わざわざこんなのを彼氏にしなくたって」
桐生がイッセーを見ながらアーシアに苦言を呈する。
「か、かかか、彼氏ぃぃっ!?」
桐生の言葉にアーシアがかつてないいほど動揺していた。まぁ、いきなりそういう関係になりたいと思っている男子を彼氏だなんて言われれば、そりゃぁ驚くわな。
「こんなのとはなんだ! それにアーシアは日本に来たばっかだから、いろいろ面倒見てやってるんだ! 彼氏とかそう言うのじゃ・・・・・・」
「いつもベッタリくっついて、端から見てるとあんたたち、毎晩合体しているカップルにしか見えないよぉ」
「「合体!」」
気絶してた松田と元浜が「合体」の言葉に反応して復活して顔と声を合わせて
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