第3章
月光校庭のエクスカリバー
第26話 不穏な気配再びです!
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。
「いや、確かにおいしいですよ。部長」
「ありがとう、イッセー」
そんなイッセーと部長のやり取りを見ていたアーシアが頬を膨らませ、イッセーの腕をつねった。
今朝からどうもアーシアが不機嫌なんだが、大方、イッセーを巡って部長と何かしらあったのだろう。
そんなアーシアの家事スキルだが、部長に比べれば劣っているところが多々あるのが事実であり、そのことは本人も把握しているので、度々敗北感からガックリしている光景をよく見る。けど、それは部長と比べればの話であり、客観的に見れば普通に高い家事スキルを持っていたし、おばさんの教えでメキメキと上達しているので、そう遠くないうちに部長と並ぶんじゃないだろうか?
家事スキルといえば、鶫も高水準のスキルを持っていた。とくに手際のよさに関しては部長以上だった。普段がのんびりな振る舞いをするせいで、初見の人物はそのギャップに驚愕することだろう。実際、部長もかなり驚いてたからな。
俺も家事スキルには自信あるんだが、この三人を見てるとその自信が粉々に砕かれそうだ。
「アーシアちゃんに続いて、リアスさんまで下宿させてほしいときたときは驚いたけど、二人にこうして色々お手伝いしてもらってホント助かるわ。鶫ちゃんにも家事を手伝ってもらってるし、燕ちゃんには効果抜群のマッサージをやってもらっちゃってるし」
「当然のことですわ、お母さま」
「お、お世話になってますし、当然のことです」
「おばさんには昔お世話になったしね〜」
「これぐらいしか取り柄がないですし」
おばさんにお礼を言われ、悠然と受け止める部長と頬を赤らめて嬉しそうにするアーシア、はにかみながらのんびりと答える鶫に頬を赤らめながら謙遜する燕。
「あ、お母さま。今日の放課後、部員たちをこちらに呼んでもよろしいでしょうか?」
「ええ、いいわよ」
唐突に部長がそう言い、おばさんがそれを了承する。
「部長。なんでうちで?」
「旧校舎は年に一度の大掃除で、オカルト研究部の定例会議ができないのよ」
ああ、そういえば、そんなことがあるって部長が言ってたな。確か、使い魔にやらせるんだっけか?
「お家で部活なんて、楽しそうです」
「確かに〜。ちょっとわくわくするかも〜」
アーシアと鶫が楽しそうに言う。
「部長さん。私、お茶用意します」
「ええ。お願いね、アーシア」
「じゃあ〜、私はなんかお菓子でも作ろうかな〜」
「うふふ。鶫もお願いね」
そういうことなら、俺もなんか作るかな。部長たちに負けてられねぇからな。
―○●○―
「ふぅ。にしても、今朝はえらい騒ぎだったなぁ」
昼休み、机に体を突っ伏しているイッセーがそんなことを呟く。
イッセーが朝起きたら裸の部長
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