第3章
月光校庭のエクスカリバー
第26話 不穏な気配再びです!
[11/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てて」
カルタ研究会って、なんか微妙な間違い方をしてるな。
「そうそう、それといいもの持ってきちゃった♪」
そう言っておばさんがノリノリで取り出したのはアルバムだった。
途端、イッセー以外の皆、とくに俺たちが入部する以前のメンバーとアーシアが興味津々でアルバムに入っている写真を見始める。なんせ、そのアルバムはイッセーの幼いころの写真が入っている古いアルバムだからな。
「これが小学生のときのイッセーよ」
「あらあら、全裸で。ちっちゃくてかわいいですね」
「ちょっと、朱乃さん! って、母さんも見せんなよ!」
「・・・・・・イッセー先輩の赤裸々な過去」
「小猫ちゃんも見ないでぇぇぇぇぇぇ!」
「これは幼稚園のとき。この頃から女の子のお尻ばっかり追いかけてて」
「・・・・・・・・・・・・サイアクダ・・・・・・」
幼いころのイッセーの写真を見て盛り上がるメンバーに対し、イッセーはだいぶグロッキーになってた。
そりゃそうか。過去の、とくに幼いころの自分なんて、本人にとってはいろいろと黒歴史なところがあるからな。かなり憂鬱な気分になってることだろう。
「小さいイッセー、小さいイッセー! ああぁ!」
「部長さんの気持ち、私にもわかります!」
「アーシア、あなたにもわかるのね! 嬉しいわ!」
・・・・・・部長とアーシアが興奮しながらマジマジと幼いイッセーの写真を見ていた。
なんか二人とも、ちょっと危ないヒトみたくなってんな・・・・・・。
「あらあら、こちらに小さいころの明日夏くんの写真もありましたわ」
ぐっ、副部長が俺の写真を見つけだしてしまった。
途端に部長たちが俺や千秋たちの写真を見始めだし、せっかくだから俺たちのアルバムも見せてくれとせがまれ、イッセーに「おまえも道連れだ!」と言わんばかりに睨んできたので、仕方なく俺は自宅からアルバムを持ってきた。ついでに鶫も自分たちのアルバムを自分の部屋からノリノリで持ってきた。
「あなたっていまもだけど、幼いころはもっと無愛想だったのね」
「・・・・・・ほっといてください」
部長に言われた俺は素っ気なく返す。
「あー、このころの明日夏って、カッコつけて、やたらとクールに振る舞ってましたからね」
「おまえもバラしてんじゃねぇよ、イッセー!」
おまえがその気なら、俺もいろいろと写真にないおまえのことをバラすぞ!
「あらあら、やっぱり千秋ちゃんはイッセーくんとのツーショットが多いですわね」
「あぅぅぅ・・・・・・」
副部長に指摘され、千秋は顔を赤く染める。
「とくにこの写真なんて、こんなにイッセーくんにくっついちゃって。かわいいですわね」
「──っっっっ!」
その写真を見せられた千
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ