第3章
月光校庭のエクスカリバー
第26話 不穏な気配再びです!
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いる様子なんだ。部長も受けてたっているようだし。まぁ、普段は普通に仲がいいので、ケンカではないのだろう。
「あっ、アーシアちゃん」
「あれ? 鶇さんに燕ちゃん?」
ええぇっ!? 鶇さんと燕ちゃんまで来ちゃったよ!
「・・・・・・む〜、アーシアちゃんの方が早かったか〜」
「・・・・・・負けたくありませんから」
・・・・・・なんだろう。扉の向こうでアーシアたちが火花を散らしてるような気がするのはなんでだろう・・・・・・。
なんでか、アーシアと鶫さんも何かを巡りあっているような気がするんだよなぁ・・・・・・。まぁ、こっちも普段は仲がいいのだが。
「それで、イッセーはまだ起きてないの?」
「あ、はい。呼びかけたんですけど、返事がなくて。それで、いま様子を──」
「あぁ! 起きてるから! ちょっと待って──」
「三人とも、もう少し待ってなさい。私もイッセーも準備しなければならないから」
「えぇっ!?」
俺の言葉を遮り、部長が扉の向こうにいるアーシアたちにそう言う!
ガチャッ!
部屋の扉が勢いよく開け放たれた。
そこには涙目のアーシアとジト目の鶇さんと燕ちゃんがいた!
「や、やあ、アーシア、鶇さん、燕ちゃん・・・・・・お、おはよう・・・・・・」
「おはよう、アーシア、鶇、燕」
俺と部長が挨拶をした刹那、アーシアと鶫さんが自分の服に手をかける!
「私も裸になりますぅぅっ! 仲間はずれなんていやですぅぅっ!」
「私もイッセーくんと裸で寝る〜!」
勢いよく服を脱ぎ出すアーシアと鶫さん!
「ほら、燕ちゃんも一緒に〜!」
「ちょっ、ちょっと!?」
さらに鶫さんは燕ちゃんの服まで脱がしにかかっていた!
あぁ、今日も過激に一日が始まるようだ。
―○●○―
朝食の時間。今日の俺と千秋は兵藤家にて朝食を摂っていた。まぁ、これは今日に限ったことではなく、こうして兵藤家に混ざって食事をするのはよくあることだった。
ただ、最近は兵藤家の住人が増えたことで、せっかくだから、もっとにぎやかになってもいいだろう、とイッセーの両親から言われ、断る理由もなかったのでこうして兵藤家で食事をするのが日課になっていた。
「うまい。外国人なのに、たいしたものだねぇ」
「日本の生活が長いもので」
おじさんが味噌汁を口にして感想を言うと、部長がそう答えた。
今日の朝食のメニューのうちの何品かは部長が作ったものだ。お嬢さま育ちだから料理できないなんてことはなく、むしろ高水準な家事スキルを持っていたし、料理のレパートリーも和洋中なんでもござれだった。
俺も味噌汁をすするが、出汁が利いていて、味付けも絶妙だった。日本での暮らしが長いだけあるな
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