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天国と地獄<中世ヨーロッパパロディー>
7 ファンかいると、なんか照れる。
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試合が終わったので、髪をほどいて整えていると、隣には銀時が、そしてまた子の隣には高杉が立っていた。

_「オイ、また子から聞いたか?」

と、晋助。

_「聞いたわ。友達と約束してるから、早めにお願いできるかしら?」

_「零杏。お前、
麗奈が呼んでるぞ。一回会いたい、ってな。」

_「麗奈?」

_「知らないんスか?麗奈様は我々悪魔族の中でも最も高貴なお方で、今は母君と一緒に一族の屋敷に住んでおられるッス。」

_「知らなかったわ。」


だが、と銀時は私を庇うように立ち、言葉を続ける。

_「なぜ今さら麗奈様とやらが口出すんだ?」

_「零杏に一目会いたいそうだ。」


_「なぜ、私に?」

_「さァな。だが神威経由で話が来ただけだ。行くとなれば、オレたちは手伝うぞ。」


じゃあな、と去っていった高杉たち。
 残った私たちは顔を見合わせて、しばらく唖然としていた。

_「これって…なにかしら?
新手のナンパ?」

_「さァな。オレにはさっぱり分からねェ。どうにも胡散臭ェな。」

_「みんなに相談した方がいいかしら?」

_「そうだな。あと、零杏が一人にならない方がいい。お前が一人の時を狙って身動き取れなくされちまうかもしんねェかもしんないな。
悪魔族は、目的のためなら何でもしかねねェからな。」

_「そうね、気を付けるわ。」



と言って別れると、神楽ちゃんが心配そうに立っていた。


_「零杏、大丈夫アルか?
なんか、片目に言われてたネ。」


神楽ちゃん、ホントに心配そうだ。

_「大丈夫よ、きっと。
新手のナンパだわ。笑」

 詳しくは、寮に帰ったら話すね、
 とだけひっそりと言っておいた。



そして、図書館へ行く前にまず、
晩御飯を食べよう、ということになったので、予定を変更して大広間へ向かった。

席に着くと、レイブンクローの列に座っていた女子たちから、サインを下さい、とお願いされた。



それを見た彼女と同じくレイブンクローの土方先輩と総悟が口を挟む。

_「あー、そういやお前、今日スリザリンのチームと練習試合したんだって?よく勝てたな、スリザリンに。」

_「零杏のポジションはシーカーですぜィ。なんで確か、スリザリンのシーカーは来島また子でィ。」

ソウデス、また子さんでした。


_「そうです。だから今日はほとんど、また子と戦っていた、と言っても過言ではないわ。」


_「いや、先輩はとっても素敵です!たとえ相手があのスリザリンで、しかも『紅い弾丸』であったとしても、それに負けずに戦えるところも、とても
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