アインクラッド編
12.洞窟の奥へ
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ろに弾いた。
「シーちゃん!」
「アルト!」
ミーシャとクリスティナが駆け寄ってきた。HPを見てみると、量そのものは減っていないが、赤い炎のアイコンが点灯している。火傷の状態異常だ。一番早くこれを治すには水に浸かるのが良いのだが、この辺りに水はない。
「・・・ブレス吐けるなんか聞いとらんし!」
「たぶん、一定異常ダメージを受けると発動するようになってるのね。迂闊だった」
クリスティナがしょんぼりと肩を落とす。
「あれを初見で見抜くのは誰だって難しいよ。このなかで一番状態異常耐性を上げてるのはナツだから、ナツを前にして防いでもらうしかないね」
「熱感覚はどうするんだ」
「・・・気合いで」
「・・・」
「嘘です。氷のドロップあげてくる!」
ミーシャが前線に戻っていく。氷のドロップとは、一定時間熱を感じなくなる飴のことだ。
「なぁ」
「なんだ」
「さっきの・・・ありがとう」
「・・・気にするな。戻るぞ」
素っ気ない俺の返事に、シルストはフン!と鼻を鳴らしたが、表情は笑っていた。
クリスティナがなぜかニコニコしているのは、気にしないことにした。
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