ペルソナ3
1978話
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だろう。
「手に余る、か。お前がどう思っているのかは分からないが、ゆかり達はかなりの遣い手だぞ。お前が具体的にどれくらい強いのかは、俺にも分からない。だが、恐らくゆかりと戦えば無事で済むとは思えないな」
「ほう? ゆかりというのは……どの女の人でしょうか? そこの人は調査型のペルソナですし、桐条グループの娘は桐条美鶴という名前だった筈。そうなると、あの髪の短い女ですね」
「そうだ。俺が知ってる限りだと、ゆかりが最強のペルソナ使いだ」
才能という点では、そこまで突出したものがある訳ではない。
だが、連日連夜タルタロスで戦い続けた事もあり、こと実戦経験という意味ではゆかりに敵う奴はそういない。
そして戦いの中で重要なのは、才能もそうだが実戦経験も大きい。
勿論、タカヤがゆかり以上に実戦を重ねていれば話は別だが……さて、どうだろうな。
まぁ、いつくらいにペルソナ使いとして覚醒したかにもよってくるが。
「ほう、それは楽しみですね」
「……楽しみ?」
「ええ。それだけのペルソナ使いであれば、私が会うのを楽しみにしてもおかしくないのでは?」
そう告げるタカヤは、特に何か隠していたりする様子はない。
出来れば、タカヤをゆかりに近づけたくはないんだがな。
タカヤの持つ破滅願望というのは、非常に厄介な代物だ。
正直なところ、破滅願望を持つのであれば、自殺でもしてその破滅願望を満足させていればいいと思うんだが、何故かこういう奴程、自分だけではなく周囲の者達も巻き添えにして破滅する事を望むんだよな。
「っ!? 向こうから連絡が来ました。無事にイレギュラーシャドウを倒したそうです!」
山岸の嬉しそうな声が周囲に響く。
そうか、倒したか。
2匹のイレギュラーシャドウだって話だったのを思えば、残り4匹。
この調子で毎月2匹ずつイレギュラーシャドウが現れてくれれば、10月には影時間が解決する事になる。
そして影時間が解決すれば、恐らくだが俺がホワイトスターに戻る事も出来るようになる筈だ。
「……ほう。どうやら貴方が言っていた事は、嘘ではなかったようですね。まさか、破滅の使者がこうも簡単に倒されるとは」
「ゆかり以外にも、強いペルソナ使いはいるしな」
戦力的に大きいのは、有里とコロマルだろう。
ペルソナチェンジという特殊能力で、相手の弱点を容易に突く事が出来る有里に、非常に高い潜在能力を持つケルベロスを操るコロマル。
最近仲間になったアイギスも、ペルソナに加えて生身でも非常に高い戦闘能力を持っている。
……いや、武器を内蔵しているアイギスの場合、生身と表現するのが正しいのかどうかは微妙だが。
「興味深いですね。……ともあれ、その辺については後でもいいでしょう。それ
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