ペルソナ3
1978話
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り、俺達や美鶴達以外にもペルソナ使いのグループがある事を意味している。
そして、もしかしたら……本当にもしかしたらだが、俺達、美鶴達、タカヤ達……それ以外にも、ペルソナ使いがいるかもしれないという事を意味している。
もっとも、この世界では昔からシャドウやらペルソナ使いやらがいたらしいというのは記録に残っている以上、別口にペルソナ使いがいても全くおかしくはないのだが。
いや、俺達と同じ地域にいるというのには多少違和感があるが。
ともあれ、そういう意味でもタカヤという存在は貴重な情報源なのは間違いない。
そのタカヤの監視をしっかりとしておけというのであれば、向こうがピンチにならない限り、俺はその指示に従おう。
「私を監視するのはいいですが、それで向こうが負けてしまえば、意味がないと思いませんか?」
タカヤの口から出たのは、挑発染みた言葉。
俺を動揺させようという為の言葉……ではなく、どちらかと言えばこっちの様子を探る為の言葉というのが正しい。
勿論、それで本当にこっちの様子を探れる……などとは、思っていないだろう。
だが、それでも向こうにとっては、試す価値があるという事か。
……まぁ、余程の事をしない限りは、情報を引き出されるよりも前に自分が殺されるなんて事はないと、そう理解しているからこその行動だろうが。
自分が殺されない以上、今の状況で出来る事はなんでもやっておこうと、そう考えての行動なのだろう。
それは別に、おかしな話ではない。
いや、寧ろ敵に捕らわれた者としては、立派な行動であるとすら言えるだろう。
もっとも、それが本当に効果があるかどうかというのは、また別の話なのだが。
「そうだな。負ければ意味がないかもしれない。だが、それはあくまでも負ければ、の話だ。逆に言えば、負けなければ意味はないだろう?」
「あのような破滅の使者に勝てると、そう思っているのですか? 貴方のような戦力があればまだしも、彼等だけでは手に余るのでは?」
破滅の使者、か。
タカヤがどこまでシャドウや影時間についての情報を持っているのかは分からないが、破滅の使者なんて言葉が出てくるって事は、10年前に起こった事件の真実を知っていると考えて間違いはない。
俺達ですら、つい最近知ったばかりの情報を、桐条グループとは何の関係もないタカヤが何故知っているのか。
いや、武治の名前を出した時の反応を思えば、タカヤとジンが桐条グループと何らかの関係を持っていてもおかしくはない。
……もしかして、実は幾月と繋がっているって線はないよな?
現在、限りなく黒に近い灰色の存在の幾月。
俺の中では灰色どころか、完全に真っ黒の存在なんだが……まぁ、その辺はいずれ桐条グループの内部監査の連中がどうにかしてくれる
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