ペルソナ3
1978話
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想外だったろうが。
「そうだな。力というのは別にペルソナだけじゃない……とだけは言っておくか。お前にとってそれが認められるのかどうかは分からないが」
「……力はペルソナだけではない……」
俺の口から出た言葉が、予想外にタカヤに衝撃を与えたらしい。
さっきも同じような事を言ったんだし、そこまで衝撃を受けるような事ではないと思うんだが。
ただまぁ、タカヤが衝撃を受けるのであれば、こっちにとっては間違いなく利益となる。
まだ明確に敵対した訳ではないが、それでも敵対するのは時間の問題なのだから。
こちらは影時間を消したい、タカヤ達は影時間を消したくない。
他の点はまだしも、この一点だけはお互いにどうしようもないのだ。
「あ、戦闘に入りました! 戦車!? 向こうは……2匹です!」
律儀に報告する山岸の声に、少しだけ驚く。
イレギュラーシャドウが2匹いるのは今までの経験から納得出来る事があったが、そこに戦車という言葉が入っていた為だ。
戦車というのは、ペルソナの属性……という訳ではないだろう。
ここが旧陸軍基地であった事を思えば、本物の戦車という可能性が高い。
生憎と旧陸軍がどのような戦車を使っていたのかというのは俺にも分からないから、その戦車が具体的にどんな戦車なのかというのは分からないが。
「向こうだけでどうにかなりそうか? もし無理なようなら、援軍に向かうけど」
一応俺はタカヤの監視と山岸の護衛という名目でこの場に残っているが、山岸の護衛という意味では子猫の炎獣がいれば十分だし、それはタカヤが妙な真似をしないようにという意味でも同様だ。
ましてや、先程の会話からすると、タカヤは俺が持つ力を……自分の知らない未知の力を知りたがってる。
そうである以上、ここでタカヤが迂闊な真似をするとは思えなかった。
もっとも、本当に何かがあった時に炎獣で臨機応変に行動出来るかと言われれば微妙なところなので、出来れば俺がこの場に残った方がいいのは事実なんだが。
だが、だからといって向こうを……ゆかりや美鶴達が戦車にやられてしまっては、何の意味もないのは事実なのだ。
しかし、山岸の口から出たのは俺にとって予想外の事だった。
「大丈夫です。向こうは問題がないから、こっちを守っていて欲しいと」
「……なるほど」
この言い方からして、山岸の意見という訳ではないのだろう。
美鶴辺りの言葉か?
まぁ、美鶴にとっても本当にピンチなら援軍に来て欲しいと言うだろうし、何よりタカヤという存在は色々な忌みで重要な存在となり得る。
まさか、自分達とは別口のペルソナ使いがいるとは、美鶴にとっても完全に予想外だったのだろうし。
それにタカヤはジンと共に行動していた。
これはつま
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