第一章
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白い雨
三崎亮は殆どの者に普通の高校生、天涯孤独で一人暮らしの少年だと思われている。
成績優秀かつ無口でおとなしいというよりかは無表情で無反応な少年だとだ、だがそれは彼の表での世界でのことだ。
彼は一旦連絡を受けると裏の世界に入る、彼が天涯孤独になり孤児院に入ったその孤児院が国が密かに関わっているものだったのだ。
国家は諜報部員、国内のテロや騒乱行為を行う組織を密かに潰すことが出来る人材を探していた。三崎はそれが出来る者だと国家に見いだされたのだ。
それで彼はスカウトを受けた、報酬はよく生活も完全に保障されることもあって彼は受けた。
そのうえで仕事をしていった、彼が調査し特殊部隊の様な活動で破壊し倒していく組織は日本にもあった。
カルト教団や過激派、そういった者達だ。その中で今度は。
「国会議員の蟻田吉富ですか」
「はい、この人物ですが」
連絡役の女が三崎の前に出て来て話した。
「実は過激派と関係があり」
「某国ともですね」
「太いパイプがあります」
「噂では聞いていましたが」
「噂以上にです」
女は三崎にさらに話した。
「太いパイプがあり密かにです」
「あの国が行ってきたテロ行為にもですね」
「関係があります」
「そうでしたか」
「あの国は麻薬の密輸にも関わっていますが」
このことは国際社会で密かに有名になっている。
「それにも関わり」
「利益もですか」
「得ています、今あの国で問題になっている核兵器の開発にも」
「日本からですか」
「密かに資材や情報を送り」
「助けているのですね」
「そうしています、そして今度は」
女はさらに話した、顔はよく見えないが切り揃えた髪の毛とスーツのタイトのミニスカートから見える脚は実に見事なものだ。胸も目立っている。
「沖縄において」
「まさかと思いますが」
「基地に対してテロを行うつもりの様です」
「過激派、あの国の工作員と共にですね」
「そうです、これまでは泳がせていましたが」
「もうですね」
「放置出来なくなりました」
そうなったというのだ。
「ですからここはです」
「僕にですね」
「お願い出来ますか」
女は三崎に言った。
「手段は問いません、蟻田をです」
「消す」
「物理的でも社会的でも構いません」
女の言葉は冷徹だった、そこには一切の感情が見られない。
「必ずです」
「わかりました、では」
「任務が終了すればボーナスが出ます」
女は三崎にこのことも話した。
「そうなります」
「いつも通りですね」
「今回は三百万です」
「三百万ですか」
「不服ですか」
「どうでもいいです」
三崎は女に無表情な顔と声で答えた。
「生活出来ていますから」
「そ
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