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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
荒れ狂う戦場
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ふーんとどうでも良さそうな反応を見せたティオスは、アジィールに近付くと彼の魔封石を外す。

「・・・悪いな」
「いやいや、気にすることないよ」

疑って悪かったといった意味で謝罪したアジアンだったが、ティオスはあろうことか彼の顔に手をかけた。

「そのままじゃ無様すぎて死ぬに死にきれないだろ?」
「なっ・・・おま―――」

反撃しようとしたアジィールだったがそれよりも先にティオスが彼の顔を吹き飛ばす。青年は血まみれになったかつての仲間を見て、舌なめずりしていた。

「ブランディッシュは地上か。面倒だから、後で始末することにしようか」

そう言って再び瞬間移動の魔法を使いその場から立ち去るティオス。アルバレスとフィオーレの戦いだと思われていた戦争は、思わぬ方向へと進んでいたのだった。

















その頃北部の戦いから一時撤退していたスティングたちは、南部同様に作戦会議を開いていた。

「こっちの被害が大きすぎる」
「敵の数が多すぎるんですよ」
「こっちの何倍もいるよね」
「フローもそーもう」
「しかし、ここを食い止めねば」
「はい」

敵の強さ、物量を前にネガティブな意見しか出てこない。しかも彼らを逃がすためにアルバレス軍に立ち向かった四つ首の番犬(クワトロケルベロス)のメンバーはいまだに戻らない。それがどういうことなのかは、彼らには容易に想像できた。

「何か相手の弱点とかないの?」
「今考えてる・・・けど、そんなものがあったらこうはなっていないだろうね」
「クソッ!!どうすればいいんだ!!」

トライメンズも苛立ちを隠せない。彼らは仲間を一人失い、司令塔である一夜もこの場にいないこともありストレスも疲労も大きくなっているのだ。

「あの黒装束・・・あいつが向こうの最大戦力だよな?」
「あぁ。彼より大きい魔力はなかったと記憶している」

横になっていたグラシアンが上体を起こしながらルーファスに確認を取る。彼はしばし頭を悩ませると、あることを提案した。

「・・・俺に秘策があるんだが、やってみていいか?」
「秘策があるのか?」

その時の彼の表情にスティングは何かを感じていた。しかし、追求する気にはならなかったようで、スルーしてしまう。

「そうだ。ただ、これにはスティングもローグにも手伝ってもらいたい。だから、他の奴等をお前らに何とかしてほしい」

一人でティオスの相手をするのは自殺行為。それは彼が一番よくわかっていた。グラシアンの問いかけに全員が頷く。

「聖十の男は我々が対処しよう」
「おおよ!!任せておけ!!」
「なら、僕たちはあの死神を」
「うん!!」
「しょうがねぇな」

ゴッド
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