ペルソナ3
1977話
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「イレギュラーシャドウ、俺がいなくてもどうにか出来そうか?」
その言葉に驚きの表情を浮かべたのは、当然なのだろう。
今までのイレギュラーシャドウは、全て俺が戦闘に参加してきた。
ああ、いや。違うな。最初に巌戸台分寮に現れたイレギュラーシャドウは、有里が倒したんだったか。
その有里もいるし、最強のペルソナ使いたるゆかりもいる。潜在能力という点では大きなコロマルもいるとなれば……何をどうするにしても、こっちの力は十分なものになると思われる。
「当然だ。俺達がいつまでもアクセルに頼っている訳ではないことを、証明してみせよう!」
自分に気合いを入れるように、真田が宣言した。
まぁ、元々シャドウと戦う事に関しては人一倍熱心だった真田だ。そんな真田にとって、俺を抜きでもイレギュラーシャドウと戦えるという事は、大きなチャンスなのだろう。
イレギュラーシャドウを相手にして、真田はあまりいいところを見せてないしな。
「なら、そっちは任せる。その代わり、タカヤはこっちでしっかり連れていく」
問題なのは、どこに連れていけばいいのかって事なんだが。
普通に考えれば幾月の下なんだろうが、その幾月は現在限りなく黒に近い灰色という扱いだ。
とてもではないが、タカヤのような新しいペルソナ使いを連れていく訳にもいかない。
かといって、武治だとさっきのタカヤの反応を見る限り、何か色々とありそうだ。
武治は影時間でも動けるが、だからといってペルソナを使える訳ではない。
もしタカヤがペルソナを使えば、武治の命にも関わるだろう。
「ん? そう言えば……お前、召喚器はどこだ?」
ふと気になり、タカヤに尋ねる。
上半身が裸のタカヤは、召喚器を持っているように見えない。
いや、ズボンに隠しているのか?
……これで上半身だけではなく、下半身までもが裸だったら、色々な意味で大惨事だったろうが。
「私には召喚器などという物は必要ありません。ペルソナを召喚する為に、召喚器は必ずしも必要ではないのですよ」
「……なるほどな」
どうやら、タカヤは俺が思った以上にペルソナ使いとしては熟練者らしい。
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